海外 2018.12.21

目標は日本代表復帰。 そしてフランスリーグ TOP14でもプレーしたい

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目標は日本代表復帰。
そしてフランスリーグ TOP14でもプレーしたい
TOP14の激しいプレーに注目しているという松橋周平(リコー)
 今シーズンのラグビートップリーグで、激しく献身的なプレーを続けていた選手の一人がリコーブラックラムズのNo.8/FL松橋周平だ。明治大学時代から攻撃力抜群のバックローとして活躍し、トップリーグのリコー入りした2016年度は福岡堅樹、藤田慶和ら並み居る同期のスター選手を退けて新人賞を獲得。昨年の負傷で日本代表からは離れているが、来年のワールドカップまでに日本代表に復帰する可能性は十分残っている。世界トップチームのFW第3列には2メートル近い巨漢が並ぶ中、身長180?の松橋は何を考え、どんな努力で世界に挑もうとしているのか? フランスリーグTOP14を中継するWOWOWのハーフタイム企画「世界挑戦の系譜」で語ったインタビューをお届けする。(素材提供:WOWOW)
――松橋選手はフランスリーグ TOP14の試合はご覧になっていますか?
「はい。時間があるときには見ています。フランスと言えば、誰もが言うようにフィジカルがどこよりも激しいリーグですからね。僕もフィジカルの強さを売りにしているので、激しいぶつかり合いの中でどういうスキルが使われているのか、すごく勉強になります。
注目しているチームはいくつかあります。やっぱり、海外の有名な選手が集まっているRCトゥーロンやスタッド・フランセ、ラシン92、モンペリエといったチームのプレーは気になります。個人で言うと、RCトゥーロンのCTBマア・ノヌー(昨シーズンまで所属)やCTBマラカイ・フェキトアとか。彼らはBKですが、FW、BK関係なく、フィジカルの強い選手のプレーを注目しています」
――松橋選手が海外のラグビーを見るようになったのはいつ頃からですか。
「小さい頃からスーパーラグビーはよく見ていました。好きだったチームは、クルセイダーズですね。中学生の頃、すごく好きでずっと見ていました。
ラグビーを始めたのは小学1年のとき、長野少年少女ラグビースクールに通い始めました。でも長野はラグビーが盛んではなくて、僕のスクールでは学年で5〜6人、中学の時は本当に1人か2人しかいなかったんです」
――それでもラグビーを続けたのは。
「いろんなスポーツをやってきたんですが、ラグビーが一番自分に合っていると思ったのは、ボールを持ったときにグラウンドを駆け回ったり、体をぶつけたりするのが本当に楽しかった。ラグビーが本当に好きでしたね」
――ラグビーを続けながら、世界を意識し始めたのはいつ頃からですか。
「小さい頃からずっと、『日本代表になる』というのが夢でした。でも、本当に世界を意識するようになったのは、実際に日本代表になってからです。世界のトップ選手を相手に、世界の舞台で戦える選手になりたい。代表に入ってからは、常にそう思っています」
――世界を相手に戦うことの魅力とは。
「海外の相手はやっぱり体が大きいし、スピードがある。そんな相手と戦うことが、僕的には単純に好きというか、すごく自分をエキサイティングにさせてくれるんです。大きい相手を振り切って前に出たときだったり、大きい相手を倒して、ブレイクダウンでファイトして、その結果チームが勝てたときは、すごく楽しいですよね。
僕は、海外の選手に比べたら体はまだまだ小さいですが、フィジカル面での強さは自分の強みだと思っているので、そのフィジカルをどう活かすかはいつも考えています。真正面からぶつかっていっても、大きな相手にはなかなか勝てないので、どう相手の芯をずらすか、自分の体の使い方をトレーニングでいろいろシミュレートして、ムダのない動きができるように研究しています」
――松橋選手の、相手タックルをずらして前に出ていく強さ、動きはトップ選手の中でも独特のものがあると思いますが、どのように意識しているのですか。それとも無意識で?
「試合のときに、『ここでどう動くか』とか考えるのは実際難しいですから、試合のない日のトレーニングで意識付けをしています。どういう姿勢になったら、体はどう動くのかを理解して、自分の体をどう動かすかですね。『身体操作』というか、自分が『こうしたい』と思ったときに、自分の体をイメージ通りに正しく動かせるように意識付けしながらトレーニングをしています。たとえば、体のバランスが崩れたように見える姿勢でも、重心がしっかり足に乗っているような。それができるとケガも減りますから。そのために、チームの練習時間以外に、パーソナルトレーナーの方にお願いしてトレーニングしたりもしています」
――プレーヤーとしての目標を聞かせてください。
「まず、目の前の目標は日本代表に戻ることですね。11月の欧州遠征では日本代表メンバーから外れてしまいましたが、ワールドカップが来年に迫っているので、そこに出て活躍することが僕の一番の目標です。そこに向けて、諦めないでハードワークを続けようと思っています。
少し長い目で見た目標としては、キャリアを積み重ねていったら、いずれ海外にも出て行きたいと思っています。フランスにもチャレンジしたいと思っています」
――松橋選手に、フランスでプレーしたいと思わせるフランスリーグの魅力はなんでしょうか。
「フランスリーグはほぼ1年間という長い期間、リーグ戦が続きますよね。それだけの時間をかけて、激しいフィジカルの戦いを重ねる中で、自分という個人の能力をアピールしていくことに魅力があるだろうな、やりがいがあるだろうなと感じますね」
――今季のトップリーグは年明けのカップ戦を残すだけとなりました。
「リーグ戦でもカップ戦でも、目指すのはチームを勝たせるプレーをすることです。自分が良いプレーをして、それもスペシャルなプレーをしてチームを勢いに乗せることができれば、チームを勝たせることができると思っていますから。チームが勝てるかどうかは自分にかかっているという覚悟で、アタックでもディフェンスでもブレイクダウンでも、質の高いパフォーマンスをやり続けるだけです」
PROFILE
松橋周平(まつはし・しゅうへい)
1993年11月24日、長野市生まれ。180?/99?。小1のとき長野市少年少女ラグビースクールでラグビーを始める。千葉県の市立船橋高、明治大学を経て2016年にリコーブラックラムズに入団。2016-2017シーズンのトップリーグ全試合にNo.8で出場。福岡堅樹、藤田慶和、坂手淳史(以上パナソニック ワイルドナイツ)ら大学時代から日本代表入りした同期のスター選手を退け、トップリーグ新人賞を受賞。新人で唯一、ベストフィフティーンにも選出される。2016年アルゼンチン戦(秩父宮)で日本代表にデビューし、キャップ8。2017年はサンウルブズでもプレーした。
◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆
★「ラグビー世界最高峰 フランスリーグ TOP14」
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第12節:
RCトゥーロンvsリヨン 12/23(日・祝)午前4:35〜 [WOWOWライブ]
※12/22(土)深夜0:25〜 WOWOWメンバーズオンデマンドで先行ライブ配信
クレルモン・オーヴェルニュvsトゥールーズ 12/24(月・休)午前4:45〜 [WOWOWライブ] ※生中継
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