海外 2018.06.28

ブルズ戦でサンウルブズは浅原、山田など先発。追加招集の松田はベンチ入り。

ブルズ戦でサンウルブズは浅原、山田など先発。追加招集の松田はベンチ入り。
イタリア代表FBマッテオ・ミノッツィにタックルする浅原拓真(撮影:Hiroaki.UENO)
 6月の国際マッチ期間に中断していたスーパーラグビーは今週末から再開し、日本チームのサンウルブズは6月30日にセカンドホームのシンガポール・ナショナルスタジアムでブルズ(南アフリカ)と対戦する。サンウルブズは現在2勝11敗で、今季残り3試合。香港では歴史をつくったが(5月19日、ストーマーズを下し海外で初勝利)、初参戦の2016年から試合をおこなっているシンガポールではまだ勝ったことがなく、現地のファンの声援に最高の結果で応えたいところだ。
 6月のテストマッチシリーズで全3試合に先発した日本代表のFLリーチ マイケル主将やHO堀江翔太、SO田村優など、プレー時間が多かった選手たちは休養が必要のためシンガポール遠征には参加していない。
 それでも、腰痛の治療に専念するためチームを離れたジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチに代わって指揮を執るトニー・ブラウン アシスタントコーチは、「今週、私たちはとても強力なチームを揃えました」と自信を持つ。「日本代表の試合で多くの時間プレーしなかった選手がチームに戻ってきました。さらにファンデンヒーファーがフルバックとして初めて出場します。彼とマシレワ、山田のコンビネーションはとてもエキサイティングな展開をもたらすでしょう」。シンガポール開催ということで、蒸し暑いなかでの試合で肉体的に激しい消耗が予想されるが、「これを自分たちのアドバンテージとして活かし、クイックなゲーム展開、ボールを動かしていきたいです」と語った。
 6月のテストシリーズは3試合とも途中出場だったPR浅原拓真は、ブルズ戦は3番で先発する。「シンガポールではこれまでの3シーズン、何度も試合をやらせてもらい、第2のホームという意識も強いです。香港と同様に厳しい環境のなかでの試合になると思いますが、それは相手も同じですし、相手よりしっかりハードワークしたいです。日本代表の活動が終わり、この勢いをサンウルブズにもつなげて勝ちにいきたいと思います。一人ひとりそれぞれの仕事を理解して遂行することが大事だと思うので、細かいところから意識して戦いたいと思います」と奮闘を誓う。
 そして、同じく日本代表でリザーブながら存在感を示したSO/CTB松田力也は、今週はじめにサンウルブズに追加招集され、ブルズ戦ではベンチ入りすることが決まった。「チームに合流して間もないですが、フィールド外でもいいコミュニケーションをとって、うまくチームの雰囲気に溶け込んでいきたいと思います」という松田。昨年も大会後半に追加招集されてスーパーラグビーデビューを果たしているが、シンガポールでの試合は初めての経験となり、「暑くて湿度が高いと聞いているので、そこもしっかり対応し、日本の強みを出して、サンウルブズの選手としていいパフォーマンスが出せればと思います」とコメントした。
<サンウルブズ (6月30日・ブルズ戦) 試合登録メンバー>
1.クレイグ・ミラー(パナソニック)  2.ジャバ・ブレグバゼ(ジョージア代表)  3.浅原拓真(東芝)  4.ジェームス・ムーア(宗像サニックス)  5.ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機ジュビロ)  6.ヴィリー・ブリッツ(主将/NTTコム)  7.布巻峻介(パナソニック)  8.徳永祥尭(東芝)  9.内田啓介(パナソニック)  10.ヘイデン・パーカー(神戸製鋼)  11.山田章仁(パナソニック)  12.マイケル・リトル(三菱重工相模原)  13.ジェイソン・エメリー(宗像サニックス)  14.セミシ・マシレワ(近鉄)  15.ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ)
〔リザーブ〕
16.庭井祐輔(キヤノン)  17.石原慎太郎(サントリー)  18.ヘンカス・ファン・ヴィック(宗像サニックス)  19.グラント・ハッティング(神戸製鋼)  20.ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ(NTTコム)  21.田中史朗(パナソニック)  22.松田力也(パナソニック)  23.中村亮土(サントリー)

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