国内 2018.01.01

桐蔭学園が春冬2冠へ前進 京都成章は流経大柏に5−0で接戦制す

桐蔭学園が春冬2冠へ前進 京都成章は流経大柏に5−0で接戦制す
バックスにボールを送る桐蔭学園のSO田村魁世(撮影:宮原和也)
 ラグビーワールドカップ開催への興奮と希望が高まる日本で2018年の陽が昇り、大阪の聖地・花園では元日、「第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会」の3回戦がおこなわれた。
 全国高校選抜大会との2冠を狙う春王者の桐蔭学園(神奈川)は、1回戦から勝ち上がってきた尾道(広島)と対戦し、40−7で下した。
 先制したのは尾道だった。前半2分、敵陣深くでのスクラムからNO8高武俊輔がサイドアタックでゴールに持ち込んだ。
 堅守を持ち味とする尾道に対し、桐蔭学園は9分、敵陣深くのPKから攻めてNO8高田風吾がインゴールにねじ込み、キックも決まって同点とする。13分にはラインアウトからのアタックでFB黒木陽斗がタックルを破って約40メートル走り切り、勝ち越した。17分にはカウンターからSO田村魁世が突破し、継続した仲間が次々とサポートプレーでトライ。リスタート直後にはバックス展開からWTB佐々木隼が自陣10メートルラインから左サイドを抜けてゴールに持ち込み、26−7とした。
 尾道は後半の序盤に約8分間攻め続けてゴールに迫ったが、桐蔭学園は耐え、逆に11分、相手の落球から攻めに転じCTB竹下日向がゴールに持ち込みリードを広げた。20分にもターンオーバーからHO田中慶伸が得点者となり、勝利を引き寄せた。

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京都成章の選手にダブルタックルする流経大柏(撮影:牛島寿人)
 全国選抜大会準優勝でAシードの京都成章(京都)は流経大柏(千葉)と接戦になり、5−0で制して4大会連続の準々決勝進出を決めた。
 最初の15分間は流経大柏が敵陣で長くプレーしたが得点にはつながらず、逆に京都成章は前半16分、FWが敵陣22メートルライン中央付近でタテを突いたあと逆目の右にボールを動かし、WTB堀田礼恩がゴールに迫ってサポートのCTB南部翔大につなぎ、先制した。
 しかし京都成章はこの試合、チャンスになりかけるもハンドリングエラーが多く追加点を挙げられなかった。
 流経大柏は後半13分、激しいタックルで相手に落球させたあとターンオーバーからキックを使い、右WTB永山大地がタッチライン際で足にかけてインゴールに転がし押さえたが、その前にタッチジャッジはフラッグをあげていて同点トライとはならなかった。
 ラスト10分間、流経大柏は辛抱強く攻め続けるも京都成章の堅守は崩れない。終了間際には27フェイズを重ねてゴールに迫ったが、モールからボールを動かしたところ、襲いかかった京都成章がノット・リリース・ザ・ボールの反則を引き出し、激闘はノーサイドとなった。

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