国内 2017.12.30

花園にシード校登場! 秋田工、日本航空石川、大阪桐蔭が快勝

花園にシード校登場! 秋田工、日本航空石川、大阪桐蔭が快勝
秋田工の守りをなんとか崩そうとする明和県央のSH金子漢佑(撮影:松本かおり)
 第97回全国高校ラグビー大会は12月30日(大会3日目)、2回戦に入ってシード校が登場し、東北王者の秋田工業(秋田)、北信越チャンピオンの日本航空石川(石川)、そして春の全国選抜ベスト8でBシードの大阪桐蔭(大阪第1)が快勝で3回戦進出を決めた。
 秋田工は明和県央(群馬)と対戦し、41−7で勝利。
 前半5分、ラインアウトからモールで先制し、13分にはターンオーバーからたたみかけFB渋谷柊永がトライを挙げた。明和県央は前半ほとんど自陣での戦いを強いられ、懸命のディフェンスで耐えていたが、プレッシャーをかけ続けた秋田工はハーフタイム前に伝統のドライビングモールで加点し、19−0で折り返した。
 明和県央は後半2分、ラインアウトからのサインプレーが決まってFLハリス作夢が1トライを返す。
 しかし秋田工は5分、U18日本代表でもある身長191センチ、体重103キロの大型CTB児玉樹が22メートルライン外からパワフルに突破してゴールに持ち込み、流れを引き戻した。秋田工は17分にモールでトライを奪い、終盤にも加点して明和県央を退けた。

2

日本航空石川のアサエリ・ラウシにダブルタックルする茗溪学園(撮影:松本かおり)
 日本航空石川は、優勝1回、4強入り2回の戦績を持つ茗溪学園(茨城)を66−7と圧倒した。
 前半3分、日本航空石川がFWのパワープレーでゴールに迫り、NO8アシペリ・モアラが突っ込み先制。6分には相手の落球を拾ったWTB中来田蓮がゴールへ持ち込み、8分にも茗溪学園にプレッシャーをかけてからのカウンターで加点した。12分にはラインアウトスチールからつなぎ、CTB粟津勇哉がハーフウェイから抜けて連続トライ。25分にも再び粟津がブレイクしてFB江本洸志につなぎ、33−0とリードを広げた。
 茗溪学園は27分、スクラムから展開してFB植村陽彦がタテに切り込み、WTB加藤樹大がゴールラインを割り7点を返したが、ハーフタイム前にも得点した日本航空石川は後半も4トライを追加し、快勝となった。

3

日川戦でゴールへ駆ける大阪桐蔭の上山黎哉キャプテン(撮影:松本かおり)
 大阪桐蔭は日川(山梨)との2回戦を57−14で制した。
 前半4分、大阪桐蔭がCTB松山千大のゲインからWTB宮宗翔につながって先制。
 リスタート後、相手のノックオンにより敵陣深くでアタックチャンスとなった日川は、スクラムからCTB雨宮楓真のデコイ(おとり)も効いてWTB青野大星がトライ、同点とした。
 しかし大阪桐蔭は9分、自陣からのカウンターでSO高本幹也がゲインし、パスをもらったHO中川魁が力強い走りでゴール左に押さえ、勝ち越した。12分にはSO高本が、14分にはキャプテンのFL上山黎哉がトライ。その後、日川はキャプテンのSO飯沼蓮がPGを2本狙ったが点差を詰められず、逆に30分、大阪桐蔭がPKからの速攻でFL上山がインゴールに持ち込み、リードを広げた。
 全国屈指のフィジカルを武器とする大阪桐蔭は後半も4トライを追加。
 出場47回目の伝統校である日川はラストアタックでPR會田尊がトライを奪い意地を見せたが、元日の3回戦に進んだのは大阪桐蔭だった。

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