海外 2017.07.02

サンウルブズが南アで惨敗… ライオンズに被14トライ、94失点

サンウルブズが南アで惨敗… ライオンズに被14トライ、94失点
FB笹倉康誉を振り切るライオンズのFLクワッガ・スミス(Photo: Getty Images)
 南アフリカのジョハネスバーグで、日本チームのサンウルブズが惨敗を喫した。
 6月のインターナショナルマッチシーズンが終わってスーパーラグビーが再開し、現地時間7月1日、南アグループ首位のライオンズに挑んだが、7−94と大敗。1試合における1チーム14トライは最多タイ記録で、サンウルブズの94失点はチームワースト記録となった。
 サンウルブズは立ち上がりよく、序盤に敵陣深くへ入ったが、ブレイクダウンでボールを失い、先制できなかった。
 相手のカウンターアタックはWTB中鶴隆彰の猛追でトライを免れ、危機を脱出したかに思われたが、直後、マイボールスクラムを完全に崩され、ボールを手にしたライオンズのSHロス・クロニエがゴールに持ち込んだ。
 10分にもマイボールスクラムをターンオーバーされ、22メートルライン外でパスを受けた南ア代表FLヤコ・クリエルの力強い走りを止められず、連続失点。
 サンウルブズは少ないチャンス時にフォワードパスなどミスが続き、流れを悪くした。
 ライオンズは19分にもスクラムで圧倒してから自在にボールを動かし、リオ五輪のセブンズ銅メダリストであるFLクワッガ・スミスが約50メートル独走。この男は26分にもサンウルブズの緩いディフェンスを難なく破り、ハーフウェイから走り切った。
 スーパーラグビー初優勝へ向けチーム力が充実しているライオンズは、前半終了前にも11フェイズを重ねたのち、SOエルトン・ヤンチースがトライゲッターとなり、35点差をつけて折り返した。
 ライオンズの勢いは止まらず、後半早々にはモールで押し込み、追加点。
 ラインアウトも安定しないサンウルブズが自滅する一方、ライオンズはボールをキープし続け、51分(後半11分)、53分、58分と連続でゴールラインを割る。
 0−59とされたサンウルブズは62分、体調不良の松島幸太朗に替わって23番をつけたFBリアン・フィルヨーンのゲインを機に連続攻撃し、LOヘル ウヴェがトライ。一矢を報いた。
 しかし、その後もライオンズのトライショーは続き、65分、クイックスローインからのアタックでWTBコートナル・スコーサンがノンストップの疾走。70分にはサンウルブズがゴール前でラインアウトチャンスだったがスチールされ、ロングキックで自陣に戻されると、ブレイクダウンで反則、そしてクイックタップからトライを奪われた。
 リスタート後すぐ、ノーホイッスルでライオンズに得点が入る。
 この日53回のミスタックルをしたサンウルブズは77分にも相手選手の好走を見送り、サイレンが鳴ったあとのラストプレーではインターセプトから14本目のトライを許し、屈辱的な大敗となった。
 1勝12敗となったサンウルブズは次週、南アのケープタウンでストーマーズに挑む。

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