セブンズ 2017.05.22

スコットランドがロンドンで歓喜! 4チームにセブンズW杯出場権。日本全敗

スコットランドがロンドンで歓喜! 4チームにセブンズW杯出場権。日本全敗
ワールドセブンズシリーズ2季連続、カップ優勝で締めくくったスコットランド(Photo: Getty Images)
 「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2016−2017」の最終10ラウンド、ロンドン大会が、5月20、21日にトゥイッケナムスタジアムでおこなわれ、スコットランドがカップ決勝でライバルのイングランドを12−7で下し、優勝した。スコットランドは2年連続でロンドンセブンズ制覇。ニュージーランドに挑んだ準々決勝では21点ビハインドから逆転し、ワールドセブンズシリーズ39回目の対戦で初めて元世界王者を倒した。
 日本は今大会初日のプール戦で全敗してベスト8入りを逃し、コアチーム(ワールドセブンズシリーズにフル参戦できるトップ15チーム)のなかでシーズン最下位が確定し、降格が決まっていた。2日目の下位トーナメントでは、フランスに5−22、サモアに7−33で敗れ、結局、最後の大会は1勝もできずに終わった。
 6か月におよんだ世界サーキットでフレッシュメンバーが貴重な経験を積んだのは収穫だったが、2020年の東京オリンピックでメダル獲得を目指す日本にとって、来季ワールドシリーズに常時参戦できず強豪国との対戦が大幅に減るのは、かなりの痛手である。
 シーズンチャンピオンは、第9ラウンドのパリ大会で今季5冠目を獲得していた南アフリカが、ロンドン大会を前に8季ぶり2回目の総合優勝を決めていた。
 今季トライ王は、通算57トライを挙げたアメリカのペリー・ベイカーで、285得点をマークして得点王にも輝いている。
 なお、今季ワールドセブンズシリーズには来年7月にサンフランシスコで開催されるワールドカップ・セブンズ2018の出場権がかかっていて、開催国のアメリカ、そして前回大会でベスト8以上の成績を収め自動的に出場権を得ていたニュージーランド、イングランド、フィジー、ケニア、ウェールズ、オーストラリア、南アフリカ、フランスに続いて、それ以外のシーズン総合順位が上位だったスコットランド、カナダ、アルゼンチン、サモアもワールドカップ・セブンズ出場が決まった。
 ワールドカップ・セブンズ2018には男子24チーム、女子16チームが参加することになっており、日本は男女ともアジア予選で出場権獲得を目指す。9月、10月に開催される「アジアラグビーセブンズシリーズ2017」がアジア予選を兼ねる予定で、男女とも、同シリーズ上位2チームがサンフランシスコ行きの切符を手にする。

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チャレンジトロフィーのフランス戦で突破する橋野皓介(Photo: Getty Images)

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今季総合チャンピオンの南アフリカ(緑)は準々決勝でイングランドに敗れた(Photo: Getty Images)

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トライ王&得点王になったアメリカのペリー・ベイカー(Photo: World Rugby / Martin Seras Lima)
<男子ワールドセブンズシリーズ 2016−17 第10戦・ロンドン大会>
▽カップ準々決勝(1〜8位トーナメント)
・アメリカ 31−14 オーストラリア
・スコットランド 24−21 ニュージーランド
・イングランド 17−12 南アフリカ
・カナダ 28−7 アルゼンチン
▽カップ準決勝
・スコットランド 21−14 アメリカ
・イングランド 24−5 カナダ
▼カップ決勝(優勝決定戦)
・スコットランド 12−7 イングランド
▼ブロンズ決勝(3位決定戦)
・カナダ 22−19 アメリカ
▽5位決定トーナメント準決勝
・オーストラリア 40−7 ニュージーランド
・南アフリカ 24−7 アルゼンチン
▼5位決定戦
・南アフリカ 28−17 オーストラリア
▽チャレンジトロフィー準々決勝(9〜16位トーナメント)
・ケニア 33−7 スペイン
・フィジー 31−5 ロシア
・ウェールズ 29−21 サモア
・フランス 22−5 日本
▽チャレンジトロフィー準決勝
・フィジー 45−5 ケニア
・ウェールズ 26−17 フランス
▼チャレンジトロフィー決勝
・フィジー 26−14 ウェールズ
▽13位決定トーナメント準決勝
・ロシア 38−5 スペイン
・サモア 33−7 日本
▼13位決定戦
・サモア 24−19 ロシア

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