国内 2017.04.01

【第18回全国高校選抜大会:2日目】 東福岡が好発進。

【第18回全国高校選抜大会:2日目】 東福岡が好発進。
フィールドで動き続けた東福岡のPR小林賢太。スローフォワードになったが、BK並みのパスも出した
(撮影:井田新輔)
 昨日開幕した第18回全国高校選抜ラグビー大会は、2日目の4月1日に予選リーグの15試合がおこなわれ、全チームが初戦を終えた。予選は参加32校が4チームずつ8プールに分かれて総当り戦を実施。大会連覇を目指す東福岡は天理を40−7と下して好発進した。
 簡単な相手ではない。ほとんどキックを使わず、ボールをリサイクルし続ける天理を相手に序盤は我慢の連続だった。攻撃でも広いラインから外にボールを運びチャンスを演出したが、天理のカバーディフェンスは粘り強い。そこの我慢比べを制して、6分にLO清原裕揮が先制トライを挙げると、前半は4トライを奪い、SO丸山凛太朗はすべてのゴールキックを決めて28−0とリードする。
 局面では天理のお株を奪うような守りも見られた。タックル直後のブレイクダウンで素早くターンオーバーして理想的な攻撃に結びつける。まだすべてが完璧ではないが、これは今年の脅威になりそう。
「ターンオーバーは今年取り組んでいるところ。そこで判断ミスもありましたが、こういう経験をしていけば、徐々によくなっていく」と東福岡・藤田雄一郎監督。
 高校日本代表のアイルランド遠征から帰国したばかりのNO8福井翔大主将は「ブレイクダウンは東福岡の原点。そこはチームとしてやっていければ」と振り返った。
 4月7日からU18日本代表がフランス遠征を控え、東福岡から8人を送り出すが、その選手たちが今大会に出場するのは明日2日まで。予選リーグ最終戦以降は新たなメンバーたちがチャンスを得ることに。
「ジャパン・ファースト。ヒガシのジャージーよりも桜のジャージーを選ばないと。残ったメンバーにチャンスがあるということ」と藤田監督。NO8福井主将は「公式戦の経験が少ないメンバーを中心にチームは燃えている。自分としては仲間を信じています」と話した。
(取材:福田達)

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大阪朝高×流経大柏は前半を0−0と緊迫したが、最後は大阪朝高が19−14と逃げ切った
(撮影:井田新輔)
<第18回全国高校選抜ラグビー大会 予選リーグ第1節 結果>
※ Aグループの深谷×尾道戦は開幕日の3月31日、それ以外は4月1日に実施。
▼Aグループ
・尾道(中国?・広島) 31−14 深谷(関東?・埼玉)
・東福岡(九州?・福岡) 40−7 天理(近畿?・奈良)
▼Bグループ
・大阪桐蔭(近畿?・大阪) 49−5 秋田工(東北?・秋田)
・東海大相模(推薦・神奈川) 41−17 大分舞鶴(九州?・大分)
▼Cグループ
・石見智翠館(中国?・島根) 36−7 西陵(東海?・愛知)
・札幌山の手(北海道?) 36−14 土佐塾(四国?・高知)
▼Dグループ
・京都成章(近畿?・京都) 73−0 川越東(開催県・埼玉)
・黒沢尻工(東北?・岩手) 45−14 名護(九州?・沖縄)
▼Eグループ
・國學院久我山(関東?・東京) 24−19 日本航空石川(北信越?・石川)
・長崎南山(九州?・長崎) 59−0 城東(四国?・徳島)
▼Fグループ
・桐蔭学園(関東?・神奈川) 69−5 旭野(推薦・愛知)
・高鍋(九州?・宮崎) 14−7 神戸科学技術(推薦・兵庫)
▼Gグループ
・大阪朝鮮(近畿?・大阪) 19−14 流経大柏(関東?・千葉)
・中部大春日丘(東海?・愛知) 71−14 崇徳(推薦・広島)
▼Hグループ
・佐賀工(九州?・佐賀) 27−7 茗溪学園(関東?・茨城)
・東海大仰星(近畿?・大阪) 50−3 仙台育英(東北?・宮城)

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