国内 2017.01.03

関東王者の桐蔭学園もベスト4入り! 常翔学園は敗退

関東王者の桐蔭学園もベスト4入り! 常翔学園は敗退
桐蔭学園の川勝自然にからむ常翔学園のファイアラガ望サムエル(撮影:太田裕史)
 春の全国高校選抜大会で準優勝だった桐蔭学園(神奈川)は、冬の花園で頂点を目指し、準々決勝も突破した。1月3日、第96回全国高校ラグビー大会で、Bシードの常翔学園(大阪第2)に37−24で勝利。
 桐蔭学園は前半早々、キックを使わずテンポよくフェイズを重ねて敵陣深くに入り、いったんはボールを失ったがターンオーバーし、連続攻撃の最後はHO原田衛がインゴールに押さえ、先制した。9分にはラインアウトからの攻撃でFWがつないで前進し、左への展開でCTB齊藤大朗がタテへ勝負してゴールラインを割り、加点。さらに23分、相手のパスが乱れ、カウンターラックでボールを奪い返すと、CTB齊藤がキックしたボールをFB黒木陽斗が確保してゴールに持ち込み、リードを広げた。
 4年ぶりの王座奪還を目指す常翔学園は前半終了前、カウンターで敵陣深くに入ってつなぎ、右への展開でWTB井上槙太が抜けて5点を奪い返し、前半を終えた。
 19−5でハーフタイム。そして後半は、取ったら取られるシーソーゲームとなった。
 リードする桐蔭学園は後半早々、常翔学園のしぶとい守りに抵抗されたが、6分、ゴール前でPKをもらうとタップから攻めてパワフルなFWが前進し、最後はFL川勝自然が押し切ってインゴールに押さえた。
 対する常翔学園は12分、チーム一体となって根気よくつなぎ、小柄な1年生FL石田吉平の粘り腰もあってゴールに迫り、LOファイアラガ望サムエルがトライを挙げて12点差に詰める。
 しかし桐蔭学園はその2分後、ゴールに迫ると、キャプテンのNO8山本龍亮がピック&ゴーですぐに取り返し、流れを引き戻した。
 それでも懸命に食らいつく常翔学園は18分、サモア人の父を持つLOファイアラガがハーフウェイでボールをもらうとダイナミックな走りで一気にゴールへ持ち込み、スタジアムを沸かせた。
 が、31−19とされた桐蔭学園はその後、PG2本で加点し、18点差とする。
 常翔学園は29分、自陣から攻め上がってWTB勝又佑介がフィニッシュし、ラストアタックでも17フェイズを重ねるなど執念を見せたが、37−24で激闘は終わり、関東王者の桐蔭学園がセミファイナルへと進んだ。

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