国内 2016.12.09

「パナソニック ポーコック」、いきなり先発! 花園のHonda戦に登場。

「パナソニック ポーコック」、いきなり先発! 花園のHonda戦に登場。
オーストラリア代表66キャップのポーコック。パナソニックに合流し、いよいよトップリーグ参戦(撮影:?塩隆)
 いきなりのトップリーグデビューだ。今季、パナソニックワイルドナイツに加入したオーストラリア代表のFLデービッド・ポーコックが、10日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれるHonda HEATとの試合に7番で出場する。メンバー発表がチームの初練習合流よりも早い、異例のケースだ。
 12月3日にワラビーズの欧州ツアーを終え、いったんオーストラリアに帰国。闘病中の僚友、クリスチャン・リアリーファノの見舞いを済ませるとすぐに機上の人となり、7日に来日した。
 8日、群馬県太田市のグラウンドでチームの初練習を終え「みんなが温かく迎えてくれてホッとした。これまでタフな練習が続いたけど、今日はいちばん軽い練習だったよ」と笑顔を見せた。
 初練習は2時間足らずだったが、「試合までにもう一度練習があるし、サインをいくつか覚えて、あとは“ラグビー”をすればいいんだからね」と、余裕をのぞかせた。
 ロビー・ディーンズ監督も「パナソニックのすべてを知ってから出てほしいとは思わないし、世界のトップ選手は、すぐにゲームに入れる。それだけの経験を持っているし、彼は若いときから特別な才能を持った選手」と全幅の信頼を置く。
 若きポーコックを代表に抜擢したのも、当時オーストラリア代表監督だったディーンズ氏。パナソニック加入のきっかけも恩師からの誘いだった。
 ディーンズ監督は「彼は人間との関係を重視するタイプ。私が伝えたのは“ここには、いい人間がたくさんいるよ”ということ」
 もうひとつ、本人が明かした理由は「東京(都会)は苦手だから」
 ディーンズ監督は笑う。
「確かなのは、彼とパートナーのエマがこの環境を気に入るということ。空港に迎えに行ったとき、東京のきらびやかなネオンに驚いていたけれど、太田が近づいて周りが真っ暗になっていくにつれて、イキイキしてきたからね(笑)」
 Honda戦は、ルーキーのHO坂手淳史がゲームキャプテンを務めるのも注目だ。ディーンズ監督は「HOがキャプテンだと、ゲームがスムーズに進むからね」とジョーク。
「彼は大学でもキャプテンだったし、先日の練習試合でも立派にリーダーを務めていた。キャプテンを経験するのは、今がいちばんいい時期」
 注目の試合は、10日11時45分キックオフ。
(取材:森本優子)

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