海外 2016.03.06

松島が故郷でスーパーラグビーデビュー! 18分間で強烈インパクト

松島が故郷でスーパーラグビーデビュー! 18分間で強烈インパクト
輝いたレベルズの23番、松島幸太朗。次は先発も見えてきた(Photo: Getty Images)
 日本代表のCTB/WTB松島幸太朗(23歳)が、出身地である南アフリカのプレトリアで念願のスーパーラグビーデビューを果たした。サントリーサンゴリアスでのシーズンを終え、レベルズ(オーストラリア)に期限付きで新加入した松島は、3月5日のブルズ戦で途中出場。大会開幕直前にチーム合流したばかりだったが、バックラインに怪我人が続出したため南ア遠征に参加し、当初は試合登録メンバーに入っていなかったものの、FBで先発予定だったリース・ホッジが出場不可となり、急きょベンチ入りしていた。
 桐蔭学園高校(神奈川)卒業後、南アのシャークス・アカデミーに入って才能を伸ばし、スーパーラグビーへの登竜門といわれたボーダコムカップでプレーした。昨年はワラターズ(オーストラリア)に加入し、憧れの舞台を目の前にしたものの、前年度王者の同チームは選手層が厚く、松島に出場チャンスはめぐってこなかった。しかし、ワールドカップで日本代表の歴史的3勝に大きく貢献したヤングスターは、自ら扉を開いてレベルズのジャージーを勝ち取り、ついにスーパーラグビーのフィールドに立ったのだ。
 デビューとなったブルズ戦は、後半22分から右WTBで出場。身長201センチの大型LOグラント・ハッティングに果敢にタックルし、敵将のHOアドリアーン・ストラウスにも出足鋭く突っ込んでプレッシャーをかけた。球を持てば強気のアタッカーとなり、サポートランと軽快なフットワークでも光る。そしてフルタイムを告げるサイレンが鳴ったあとのラストプレーでは、鋭いステップで防御網を切り裂き、相手FBウォリック・へラントにゴール寸前で外に押し出されたものの、あわやトライという電光石火の走りで強烈なインパクトを残した。
 試合は25-45で敗れ、デビュー戦を勝利で飾ることはできなかったが、レベルズファンとトニー・マガーン ヘッドコーチを熱くする、最高のアピールとなったのは間違いない。3月19日には東京・秩父宮ラグビー場でサンウルブズとの対戦が予定されており、松島が出場する可能性が高まってきた。

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ワラターズ時代の松島幸太朗。今年はレベルズで飛躍する(撮影:Yasu Takahashi)

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