ワールドカップ 2015.09.08

ウェールズ代表に悪夢 スターFBハーフペニーが重傷でワールドカップ不参加

ウェールズ代表に悪夢 スターFBハーフペニーが重傷でワールドカップ不参加

世界屈指のフルバック、キッカーであるウェールズ代表のリー・ハーフペニー

(Photo: Getty Images)

 ワールドカップ前最後のウォームアップゲームで負傷したウェールズ代表のFBリー・ハーフペニー(26歳)が、右ひざの靭帯断裂と診断され、大会不参加を余儀なくされた。開幕まで11日と迫った9月7日、彼が所属するフレンチクラブのトゥーロンが全治6か月であることを明らかにし、ウェールズラグビー協会もハーフペニーがワールドカップスコッドから離脱することを認めた。

 ウェールズ代表のサポーターだけでなく、世界的スターのプレーを楽しみにしていた多くのラグビーファンにとっても残念なニュースだ。4年に一度のワールドカップでの活躍を夢見てきたハーフペニーの無念は筆舌に尽くしがたい。

 彼は今月5日に地元カーディフでおこなわれたイタリア代表戦に先発出場し、試合終盤、ルーズボールを取りに行こうとして足を滑らせ、右ひざを痛めてストレッチャーで運ばれていた。今週月曜日に検査をおこない、前十字靭帯の断裂が判明。来年3月までプレーできない見込みだという。

 ウェールズ代表として62キャップを持ち、高性能なゴールキッカーでもあるハーフペニー。2013年にはブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの中心メンバーとしてオーストラリア代表とのテストマッチ勝ち越しに貢献し、シリーズMVPに選ばれた。同年はIRB(現ワールドラグビー)の年間最優秀選手賞にノミネートされ、BBCウェールズ・スポーツパーソナリー・オブ・ザイヤーに輝いた英雄だ。

 前回のワールドカップでベスト4に入り、悲願の初優勝を狙うウェールズ代表は、今秋の大舞台ではオーストラリア、イングランド、フィジーといった強豪ぞろいのプールAに入り(ウルグアイも)、この“死のグループ”を突破するためには最強布陣で臨む必要があった。

 しかし、悪夢となったイタリア戦では1番手SHのリース・ウェッブもラックで左足首を壊し、彼もワールドカップ出場は絶望的で、ウェールズ代表は複数のトッププレーヤーを欠くこととなる。

 ウェールズ代表のキーマンのひとりであったCTBジョナサン・デーヴィスも、今年5月に所属するクレルモン・オーヴェルニュの試合で前十字靭帯を断裂しており、ウォーレン・ガットランド ヘッドコーチは頭を抱える日が続いている。

 ハーフペニーに代わるFBとしては、6月に足の手術を受けて復活したばかりのリアム・ウィリアムズや、昨年代表デビューしたマシュー・モーガンなどがいる。ゴールキッカーとして重責を担うのはSOダン・ビガーか。追加招集候補には、チーフスでも活躍したニュージーランド出身のSO/FBガレス・アンスコムや、78キャップを持つユーティリティBKのジェームズ・フックなどの名前が挙がっている。
 また、SHウェッブが離脱した場合、ワールドカップを2大会経験し、ライオンズを含めて99テストキャップを持つSHマイク・フィリップスが呼び戻されるかもしれない。

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