豪州代表W杯スコッド発表！　元主将LOホーウィル、SHホワイトら落選

　16年ぶり3回目のラグビーワールドカップ優勝をめざすオーストラリア代表（ワラビーズ）の最終登録メンバー31名（FW17、BK14）が、8月21日に発表された。総キャップ数は1,200を超える経験豊富なスコッドだ。

　前回のワールドカップで主将を務めたLOジェームズ・ホーウィルは落選。HOとSHは2人ずつで、今月8日、4年ぶりのニュージーランド代表戦勝利に貢献したSHニック・ホワイトも涙をのんだ。26歳のHOジェームズ・ヘンソンにも吉報は届かなかった。

　セカンドローにはヨーロッパ（レンスター）から帰国したばかりのケイン・ダグラスが入り、負傷から回復した元主将のSHウィル・ゲニアもポジションをつかんでいる。4年前のワールドカップには参加できなかったベテランのマット・ギタウも選出。ギタウはCTBとSOだけでなく、SHもカバーできるため、マイケル・チェイカ ヘッドコーチはハーフバックのスペシャリストを2人に絞った。

　世界選抜の一員として来日し、15日の日本代表戦でアピールした21歳のFLショーン・マクマーンはワールドカップスコッド入り。その一方で、WTBニック・カミンズ（コカ・コーラ）、WTBタンゲレ・ナイヤラヴォロ、CTB/SOクリスチャン・リアリイファノ、ユーティリティBKジェームズ・オコナーの秩父宮での奮闘は届かず、31名リストには入らなかった。

　怪我から復活して今季好調のデイヴィッド・ポーコックや、副将のマイケル・フーパーなどバックローフォワードは充実しており、現在はイングランドのワスプスに所属しているFLジョージ・スミス（元サントリー）も選出されていない。しかし、111キャップを重ねてきた35歳のベテランはチェイカ ヘッドコーチとコンタクトをとっており、3列に負傷者が出た場合、彼にSOSがかかる可能性はある。

　NECに加入するNO8スコット・ヒギンボッサムやワラターズ主将のFLデイヴ・デニスも悔しい落選となったが、LOホーウィルやSHホワイトなどとともに、ワールドカップ前におこなうアメリカ遠征のトレーニングスコッドに入った。

　批判されることも多いファンタジスタのSOクウェイド・クーパーは2大会連続のワールドカップ出場となり、4年前の雪辱に燃える。

　今年のラグビーチャンピオンシップ（南半球4か国対抗戦）で全勝優勝したワラビーズ。過去、ワールドカップで8強入りを逃したことは一度もないが、今回は最も厳しいと言われている“死のグループ”に入った。プールステージでは、開催国イングランド、ウェールズ、フィジー、ウルグアイと対戦する。

【HO】
スティーブン・モーア（主将／ブランビーズ／96 caps）、タタフ・ポロタナウ（ワラターズ／53 caps）

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グレッグ・ホームズ（レッズ／17 caps）、セコペ・ケプ（ワラターズ／56 caps）、スコット・シオ（ブランビーズ／9 caps）、ジェームズ・スリッパー（レッズ／66 caps）、トビー・スミス（レベルズ／―）

【LO】
ケイン・ダグラス（レッズ／15 caps）、ディーン・マム（ワラターズ／36 caps）、ロブ・シモンズ（レッズ／52 caps）、ウィル・スケルトン（ワラターズ／11 caps）

【FL/NO8】
スコット・ファーディー（ブランビーズ／24 caps）、マイケル・フーパー（副将／ワラターズ／45 caps）、ベン・マッコールマン（フォース／40 caps）、ショーン・マクマーン（レベルズ／3 caps）、ワイクリフ・パールー（ワラターズ／55 caps）、デイヴィッド・ポーコック（ブランビーズ／50 caps）

【SH】
ウィル・ゲニア（レッズ／59 caps）、ニック・フィップス（ワラターズ／31 caps）

【SO】
クウェイド・クーパー（レッズ／55 caps）、バーナード・フォーリー（ワラターズ／17 caps）

【Inside Backs】
カートリー・ビール（ワラターズ／52 caps）、マット・ギタウ（仏・トゥーロン／95 caps）、マット・トゥームア（ブランビーズ／25 caps）

【Outside Backs】
アダム・アシュリー=クーパー（副将／ワラターズ／108 caps）、イズラエル・フォラウ（ワラターズ／33 caps）、ロブ・ホーン（ワラターズ／26 caps）、ドリュー・ミッチェル（仏・トゥーロン／65 caps）、ヘンリー・スペイト（ブランビーズ／3 caps）、ジョー・トマニ（ブランビーズ／15 caps）、テヴィタ・クリンドラニ（ブランビーズ／24 caps）