ワールドカップ 2015.08.12

W杯サモア代表スコッドにピシ3兄弟、リコー加入のナナイウィリアムズら

W杯サモア代表スコッドにピシ3兄弟、リコー加入のナナイウィリアムズら

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7月のオールブラックス戦でデビューしたティム・ナナイウィリアムズ(Photo: Getty Images)

 ラグビーワールドカップ2015(9月18日〜10月31日/イングランド大会)のプールBで日本代表と対戦するサモア代表のスティーブン・ベッサム ヘッドコーチは、早くもワールドカップスコッド31名(FW18、BK13)を発表した。

 主将は、前回大会を経験して32キャップを持つFLオフィサ・トレヴィラヌス(ロンドン・アイリッシュ)。31歳のキャプテンは先月のニュージーランド代表戦で首を負傷したが、ワールドカップに間に合った。かつてプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)でトライ王となり、今年のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)でチームを束ねた大型WTBアレサナ・トゥイランギ(ニューカッスル)が副将を務める。

 国内を拠点とするのは3選手のみで、ほかは海外クラブに所属。サントリーサンゴリアスのSOトゥシ・ピシ、宗像サニックスブルースのLOファアティンガ・レマル、そしてリコーブラックラムズに新加入したユーティリティBKのティム・ナナイウィリアムズ(前チーフス)も選出された。ナナイウィリアムズは元7人制ニュージーランド代表だが、両親の故郷であるサモアの代表にスイッチ。昨年、オリンピックイベント(セブンズワールドシリーズ)に伴う資格申請がワールドラグビー規定委員会に承認され、15人制でも今年7月のオールブラックス戦でデビューを果たした。

 PNCで優勝を逃し、世界ランキングは11位に落ちたサモアだが、同大会に参加していなかったスタープレーヤーがスコッド入りし、戦力は上がっている。トレヴィラヌス主将やナナイウィリアムズのほか、ピシ3兄弟(SOトゥシ、CTBジョージ、WTBケン)、欧州で活躍するPRロゴヴィイ・ムリポラ(レスター)、LOケーン・トンプソン(ニューカッスル)、FLアラフォティ・ファオシリヴァ(バース)、CTBレイ・リーロー(カーディフ)、HOオレ・アヴェイ(ボルドー)、FL/NO8マウリー・ファアサヴァル(オヨナ)が加わった。

 一方、昨年キャプテンを務めた42キャップのWTBデイヴィッド・レミ(ブリストル)は昨シーズン中に痛めた首と背中が回復しておらず、選出されなかった。
 また、欧州を拠点とするパシフィックアイランド出身選手のなかには、クラブからプレッシャーを受けてワールドカップ出場を断念せざるを得ない者がいるのも事実で、51キャップを持つベテランPRのセンサス・ジョンストン(トゥールーズ)や42キャップのLOダニエル・レオ(ロンドン・ウェルシュ)は今年新たに契約を結ぶときにインターナショナルラグビーからの引退を表明しており、今回のワールドカップスコッドには入っていない。

 サモア代表はワールドカップでベスト8が最高位(1991、1995年)。今秋のイングランド大会は9月20日にアメリカ代表と初戦でぶつかり、10月3日にミルトンキーンズで日本代表と対戦する。

<ラグビーワールドカップ2015 サモア代表スコッド>

【PR】
Sakaria Taulafo(スタッド・フランセ/フランス)、Anthony Perenise(ブリストル/イングランド)、Logovii Mulipola(レスター/イングランド)、Viliamu Afatia(アジャン/フランス)、Jake Grey(SCOPA)

【HO】
Ole Avei(ボルドー/フランス)、Manu Leiataua(オーリヤック/フランス)、Motu Matu’u(ハリケーンズ/NZ)

【LO】
Kane Thompson(ニューカッスル/イングランド)、Joe Tekori(トゥールーズ/フランス)、Fa’atiga Lemalu(宗像サニックス/日本)、Filo Paulo(トレヴィーゾ/イタリア)

【FL/NO8】
Ofisa Treviranus(ロンドン・アイリッシュ/イングランド)、Maurie Faasavalu(オヨナ/フランス)、Jack Lam(ブリストル/イングランド)、Alafoti Faosiliva(バース/イングランド)、TJ Ioane(セール/イングランド)、Vavae Tuilagi(カルカソンヌ/フランス)

【SH】
Kahn Fotualii(ノーサンプトン/イングランド)、Vavao Afemai(ヴァイアラ)

【SO】
Tusi Pisi(サントリー/日本)、 Mike Stanley(カウンティーズ・マヌカウ/NZ)、Patrick Fa’apale(ヴァイアラ)

【CTB】
Johnny Leota(セール/イングランド)、 George Pisi(ノーサンプトン/イングランド)、Rey Lee-Lo(カーディフ/ウェールズ)

【CTB/WTB】
Paul Perez(シャークス/南アフリカ)

【WTB】
Alesana Tuilagi(ニューカッスル/イングランド)、Ken Pisi(ノーサンプトン/イングランド)

【FB/WTB】
Fa’atoina Autagavaia(ヌヴェール/フランス)

【Utility BK】
Tim Nanai-Williams(リコー/日本)

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