国内 2015.07.24

クボタのスクラム強化なるか 新人PR松波、高校の同級生PR北川と競争!

クボタのスクラム強化なるか 新人PR松波、高校の同級生PR北川と競争!

matsunami

クボタスピアーズ期待のルーキー、PR松波昭哉(撮影/クボタスピアーズ)

 身長186センチ、体重110キロ。堂々たる体躯のフロントローがクボタに加わった。明大出身のPR松波昭哉である。

 全国高校ラグビーを制した東福岡高時代の同級生、前同志社大のPR北川賢吾と揃って入部。PR松波は右専門で、日本代表の練習生となったこともあるPR北川は左右どちらもこなす。冗談の口調にライバル心をにじませ、松波は笑った。

「僕が彼(北川)を押し出せば、彼は1番(左)に回ってくれる…。また一緒にやれるのは楽しみ」

 7月18日、千葉・ゼットエーオリプリスタジアムでおこなわれたサントリーとの練習試合。初めてチームのファーストジャージィの背番号「3」をつけ、スクラムと縦突破で存在感を示した。チームは14-19と敗れたが、新人の評価はうなぎ上り。元オーストラリア代表NO8、トウタイ・ケフ ヘッドコーチも太鼓判を押した。

「スクラムも強いし、身体も大きい。トレーニングでもすごくタフで、ギブアップしないんですよ」

 昨季のクボタは日本最高峰のトップリーグ(TL)で16チーム中13位に終わり、下部チームとの入れ替え戦に進むなど辛酸をなめた。特にプレーの起点であるスクラムに苦しみ、自軍ボールの確保にも難儀した。課題克服に向け、就任4季目の石倉俊二監督は「身体を大きくし、さらに走らせよう」との強化方針を打ち出している。東福岡高出身の2人の加入は、まさに渡りに船だったろう。

「北川選手、松波選手と、身体が大きい選手が入ってくれて…。いままでいた選手も含めてですが、2人には特にスクラムを第一に、とやってもらっています」

 指揮官は目を細める。身長178センチ、体重115キロのPR北川は腰の怪我で離脱中も、PR松波は日々の練習でも好アピールを重ねているという。部員について話す際は必ず「○○選手」と言う石倉監督は、サントリー戦後にこうも話していた。

「松波選手。期待しています。きょうもいい働きをしてくれたんで。スクラムについてはいい影響を与えてくれている」

 試合後。PR松波は人の良い笑顔を浮かべつつ反省点を語る。

「ブレイクダウン(肉弾戦)でのファイトでは、TLの力強さを感じました。大学とは全然違う。持ち上げられて、1回転したり…」

 チームに課せられたミッションであるスクラムでも、「マイボール(攻撃の際のスクラム)のキープはできたけど、相手ボールの時にプレッシャーをかけられなかった。力の入れ具合が変わってしまって…」と振り返った。対するサントリーの、工夫と駆け引きを旨とする左PR金井健雄にも「重さを素直に押してくる感じ」との感想を持たれている。PR松波としては、持ち前のサイズによる押しをより効果的なものにしたいところだろう。

「クボタでは先輩と後輩の垣根もなく、練習後に集まって皆でスクラムを組んでくれて情報をもらえたりする。それは自分の糧になっています。(PR北川とは)切磋琢磨していきたいです。スクラムでは負けたくない」

(文:向 風見也)

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