サイト内検索ブルズ来日！ 7月31日にキヤノンと激突。舞台は町田！
（Photo: Getty Images）
夢のような話が実現する。
スーパーラグビーのブルズ（ブルー・ブルズ）が7月に来日する。南アフリカ代表に選ばれた選手たちはワールドカップへの準備に入るが、彼らを除いたベストメンバー。観光気分ではなく、「スーパーラグビーの強さを日本のラグビーファンに見せるために本気で戦う」と関係者の声が伝わってきた。同月31日にキヤノンイーグルスと戦う。一週間後にカリーカップ（南ア国内最高峰大会）開幕を控えるブルー・ブルズは、ほぼ最高のチーム状態で臨んでくるはずだ。
キヤノンの活動本拠地である東京都町田市の協力を得て、町田市ラグビーフェスティバルの一環として開催されるこの試合。キヤノンの選手たちは、「スーパーラグビー優勝経験チームと試合ができることは一生に一度のチャンスかもしれない」と期待と興奮に包まれている。
キヤノンには今季からFWコーチに就任したギデオン・レンシング（愛称キース）がいる。同コーチはかつてブルズに在籍していた（FWコーチ）。教え子も来日するこの機会について「対戦を楽しみにしている。FW戦は真っ向勝負してみたい」と腕をぶす。
永友洋司監督も「この対戦が実現するにあたり、町田市をはじめ多くの方々のご尽力誠に感謝しています」という言葉に続けて言った。
「世界を相手に試合ができる事を誇りに思いますし、日本で初めて単独チームとしてスーパーラグビーチームを迎え入れる事に期待と責任を感じています。今年は日本ラグビーの変化の年であると思いますので、その先鋒として勝ちにこだわった試合をお見せできればと思っています」
たくさん集まるであろうファンに好パフォーマンスを約束する。
ブルズは世界最高峰リーグともいわれるスーパーラグビーで、南ア勢として唯一、優勝を果たしたチームであり、過去3回（2007、2009、2010年）タイトルを獲得した猛牛軍団。ブルー・ブルズとして戦う国内大会のカリーカップでは23回の優勝を誇る。伝統的にフィジカルバトルが強く、強力FWがこのチームの代名詞だ。プレトリアのロフタス・ヴァースフェルドを本拠地とし、熱狂的なサポーターを持つことでも知られている。
サントリーサンゴリアスのSHフーリー・デュプレアや、ヤマハ発動機ジュビロのFL/NO8デウォルト・ポトヒエッターなどはOB。南ア代表選手を数多く輩出しており、レジェンドロックといわれるヴィクター・マットフィールドをはじめ、NO8ピエール・スピース、HOアドリアーン・ストラウス、SH/WTBフランソワ・ホーハート、SOハンドレ・ポラード、CTBヤン・サーフォンテインなど、世界的スターが在籍している。ワールドカップ2015のスコッド入りが有力視されている彼らの来日は難しいと思われるが、元主将のFLデオン・ステフマン、スリークォーターバックのJJ・エンゲルブレヒト、WTBアコナ・ンドゥンガネ、PRヴェルナー・クリヤーといったスプリングボックス（南ア代表）経験者や、今年のU20南ア代表主将であるFL/NO8ハンロ・リーベンバーグらが日本のラグビーファンに勇姿を見せるかもしれない。
今回の試合は町田市立陸上競技場（野津田陸上競技場／昨季はキヤノン×東芝がおこなわれ、今季はキヤノン×トヨタ自動車が組まれている）で開催されるが、町田市は「スポーツで人とまちが一つになる」をスローガンにし、スポーツの振興、スポーツを通じての町の活性化・発展を目指している。同市は2020年のオリンピック、2019年のラグビーワールドカップのキャンプ地招致にも積極的に取り組む予定。今回も南ア料理や南アワインを市内の飲食店で提供する企画を準備している。街を挙げて歓迎ムードを作るつもりだ。
今季からキヤノンの主将に就いた橋野皓介が言う。
「世界トップクラスのブルー・ブルズとの対戦が決まりとても興奮しています。ワールドクラスのフィジカルを肌で感じて今後のキヤノンイーグルスの成長に繋げていきたい。最高の準備をして勝ちにいきます」
2016年シーズンから、日本チームがスーパーラグビーに参戦する。その舞台の速さ、激しさ、おもしろさを体感できる80分を期待したい。
キヤノンイーグルス vs ブルー・ブルズ
■開催日： 2015年7月31日（金）19:05キックオフ（予定）
■試合会場： 町田市立陸上競技場
■主催： 関東ラグビーフットボール協会
■主管： 町田ワールドマッチラグビー実行委員会
■後援： 東京都、町田市、南アフリカ共和国大使館、キヤノン（株）
■テレビ放映：テレビ神奈川
■チケット： メインスタンド ￥2.000- バックスタンド ￥1.000-
高校生（バックスタンド）￥500- 中学生以下無料
≪チケットに関する問合せ≫
関東ラグビーフットボール協会（TEL 03-3423-4421）
