セブンズ 2015.03.18

「ワンステップ、ワンステップ」 日本国籍取得のヒーナン、SWSとW杯語る

「ワンステップ、ワンステップ」 日本国籍取得のヒーナン、SWSとW杯語る

Heenan

ラスベガスセブンズでアメリカ代表選手を追うヒーナン ダニエル(Photo: Getty Images)

 15人制でオーストラリア代表2キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)を誇るLOヒーナン ダニエルは、男子7人制日本代表候補として第15回男子セブンズシニアアカデミーに参加している(16〜19日/千葉・中台陸上競技場など)。これまで日本最高峰トップリーグのパナソニックに8年間在籍し、昨年、日本国籍を取得。HSBCセブンズワールドシリーズ(SWS)の香港大会(3月27〜29日)、東京大会(4月4〜5日)への出場を目指す。

「楽しい。ストロングポイントを出すことが役割です」

 16日の練習後、本人はこう言って笑みを浮かべた。経験の浅いセブンズの舞台でも、15人制での強みである「ボールキャリー、ディフェンスでのインパクト」を求められているという。冗談交じりで、「ノット、スピード」とも続けた。チーム全体で取り組んでいる前に出る守備、恵まれた体躯(196センチ、111キロ)を活かしての空中戦、スクラム…。各所で存在感を示し、同じく代表候補でキーマンのレメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ)を「セブンズは(ほぼ)やったことがないのに、いい選手」と驚かせている。

「ハードにプレーするよう心がけている。皆にそう思われれば…とも」

 すでにラスベガス大会(2月13〜15日)に出場したヒーナンは、7人制の国際大会にあと3大会出場すれば15人制の日本代表になれる資格を得る。9月には、15人制のワールドカップ(W杯)イングランド大会がある。

 もっとも、本人は慎重な構えだった。15人制代表のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)とは、「セブンズはどう、とか、シンプルなコミュニケーションだけ」。W杯での初戦の相手はスプリングボックスの愛称で知られる南アフリカ代表だが、「秋、スプリングボックスを倒したいか」という問いには「グラウンドでは常に相手を倒したい」とのみ答えた。

 今後については、こう語るのみだった。

「次は香港、次は東京…。ワンステップ、ワンステップ、です」

 7人制代表の瀬川智広HCは、「選手としても人間としても素晴らしい。自分にできる役割をこなしてくれています。チームメイトもスタッフも彼のことをリスペクトしている」とヒーナンを評価。「必要と感じれば選びますし、難しいと判断すれば…。決して、お情けで入れるようなことはしません」と毅然とした態度を表明しつつ、「セットプレー、空中戦、タイトな局面で力を発揮してくれることを期待しています」と期待を込める。香港セブンズに向けた遠征メンバーにも、リストアップを決めた。

(文:向 風見也)

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