国内 2015.03.17

「15年で8強、19年で4強なら…」 ヤマハ清宮監督がジャパンを語る

「15年で8強、19年で4強なら…」 ヤマハ清宮監督がジャパンを語る

kiyomiya

 国内ラグビーシーズンを締めくくる日本選手権で初優勝を果たしたヤマハの清宮克幸監督が、17日、日本代表について持論を述べた。

 早大の監督として3度の大学選手権制覇を成し遂げ、サントリーを率いては2007年度の日本最高峰トップリーグ(TL)で王座についた指揮官。ヤマハでも就任4年目にして、クラブを史上初の日本一に導いた。この日は東京の日本記者クラブで会見した。「やればできる」「スタイルにこだわる大切さ」というテーマのもと、ここ4年間の歩みを語った。

「雑草軍団と言われますが、試合のメンバーを見ると本当にそう思います。例えば2番の日野(剛志)選手、彼はTLの1つのチームから採用を断わられた選手です。4番の大戸(裕矢)くんは、立命大時代にレギュラーじゃなかった…。こういう選手たちに武器を与え、もちろん彼らが力をつけ、チャンピオンになった。ここに意味がある」

 日本代表は今秋、ワールドカップイングランド大会に挑む。2019年には同日本大会を控えており、グラウンド上での成果と人気向上が課せられている。出席者の質問に応じる形で、清宮監督はこう話した。

「いまのエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)は、他の国がやらないことをどんどんやってきた。拘束時間、練習時間は世界一。他にもいろんな世界一を作ってきたと思います。いまの選手は本当に大変な思いをしているので、結果を出して欲しい」

 2012年度に就任したジャパンのジョーンズHCは、清宮監督が率いていた頃のサントリーでゼネラルマネージャーを務めていた。清宮監督はこうも続ける。

「いまの代表が成功すれば、2019年もそのまま同じ路線でやればいい。2015年にベスト8、2019年にベスト4。これならメディアの皆さんもわかりやすいのではないですか。失敗したら、違う方向に舵を切るべきだと思います」

 自身のジャパン監督就任への意欲を問われれば、「(現代表の)挑戦の結果次第。だめな結果が出れば、次の候補に僕も名乗りを挙げるのでしょうが…」。今度の大会での「成功」の定義は「(予選プールでの)2位通過」と話した。

「スコットランドに勝てば、あと(それ以降のゲーム)は全部、勝てる。勝たなきゃいけない」

 日本代表はイングランド大会の予選プールBで南アフリカ代表、スコットランド代表、サモア代表、アメリカ代表と順にぶつかる。同プールで上位2チーム以内に入れば準々決勝に進む。

(文:向 風見也)

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