盛り上がり必至の関西セブンズフェスティバル! 4月11日から2日間
3月12日、大阪・梅田の立命館大学キャンパスにて「2015 関西セブンズフェスティバル」(4月11日、12日)の概要発表記者会見が行われた。同大会は、トップリーグを除く関西協会所属の主要チームで開催され、3年前より全国大会「ジャパンセブンズ」の地域予選を兼ねるようになった。昨年からは、2日間ともに鶴見緑地球技場で開催され、協賛各社からの来場者サービス、トップリーガーによるラグビークリニックなども行われるようになり、年々活気づいている。
今年も、ラグビークリニックはもちろん、協賛のエースコック社より、両日ともに来場者先着1,200名に「それゆけ!大阪ラーメン」のプレゼントがあるほか、「セブンズBAL」と題して、串カツ、ステーキ、焼き鳥などのラグビー屋台村も出店される。元プロラグビー選手のキム・ヨンデさん経営の「大阪京橋ステーキ食堂BECO」も出店予定で、飲んで食べて、大いにラグビーを楽しもうという趣向だ。
出場するのは、3連覇を狙うHonda HEATを含め2014年度のトップウェスト「4」、関西大学Aリーグ「8」、クラブ「4」の計16チーム。4チームずつに分かれてプール戦を行い、それぞれの上位2チームが2日目の決勝トーナメントに進出する。
●プール分け
・第?プール= 関西学院大学、大阪体育大学、大阪府警察、芦屋クラブ
・第?プール= 京都産業大学、近畿大学、Honda HEAT、岡山クラブ
・第?プール= 同志社大学、摂南大学、JR西日本、名古屋クラブ
・第?プール= 天理大学、立命館大学、中部電力、六甲クラブ
冒頭、挨拶に立った坂田好弘関西協会会長は、「関西からジャパンセブンズ、そして日本代表へとつながってくれると嬉しい。皆さんの力で盛り上げていきましょう」とコメント。前年優勝のHonda HEATを代表して出席した森川海斗選手は、「しっかり準備して3連覇を狙いたい。学生との試合機会は少ないので貴重な機会でもあります。学生とのふれあいで刺激を受けながら、優勝したい」と決意を述べた。
ゲストとして参加した神戸製鋼の山下楽平、同志社大学の松井千士の両選手は、セブンズの魅力と特徴、そしてオリンピック出場への意気込みを語った。セブンズをプレーした効果については、「一対一のディフェンスが向上しました」(山下)、「(日本代表では)瞬間的なスピードを身に着ける練習が多いので、いまが一番スピードがある気がします」(松井)と選手としての実感を語った。
会見中、3月下旬の「香港セブンズ」、4月4日、5日に行われる「東京セブンズ」に出場する日本代表スコッドが明らかになり、2人がスコッド入りしたことで拍手を受ける場面があった。「自分の力がどれだけ通用するかを試すチャンスです。でも、チャンスで終わらせるわけにはいきません。優勝を目指して戦いたい」(山下)、「(直近の2大会に)勝てなかった悔しさを無駄にせず、日本代表としての結果を残したい。まずは予選の1勝から始めたいです」(松井)と、それぞれの抱負を述べた。
日本代表スコッドには、Honda HEATのレメキ ロマノ ラヴァ、後藤駿弥も選出されているが、森川選手はこの発表を受け、「関西セブンズには2人とも出場してもらう」と宣言。記者から、「本当に大丈夫ですか?」と突っ込まれると、「もし出られなかったら、僕がおでこにレメキと書いて出ます」と笑わせた。松井選手も、「関西セブンズに出たいです!」と前向きで、それぞれの願いが実現すれば、関西セブンズフェスティバルは、かつてない盛りあがりを見せることになりそうだ。
入場は無料。4月11日、12日は、ぜひ、鶴見緑地公園へ!
【筆者プロフィール】
村上晃一(むらかみ・こういち) ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度西日本学生代表として東西対抗に出場。87年 4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーラン スの編集者、記者として活動。ラグビーマガジン、ナンバー(文藝春秋)などにラグビーについて寄稿。J SPORTSのラグビー解説も98年より継続中。99年、03年、07年、11年のワールドカップでは現地よりコメンテーターを務めた。著書に、「ラグ ビー愛好日記トークライブ集」(ベースボール・マガジン社)3巻、「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)などがある。BS朝日「ラグビーウィークリー」にもコ メンテーターとして出演中。