佐賀工、長崎北陽台が好発進! 九州勢好調も、熊本・荒尾は花園を去る
男子7人制ユース日本代表で、高校日本代表候補でもあるNO8朝長駿とWTB宮㟢永也を擁する長崎北陽台は、3年ぶりの花園出場で1回戦突破。長野県代表の岡谷工業に59-12で勝った。
序盤、ゴール前のセットプレーからのアタックでNO8朝長がパワフルに飛び込み、先制した北陽台。モールで追加点を奪い、22分もFW・BK一体となったスピーディーなアタックでリードを広げる。前半終了前にはSH末拓実がインターセプトから約50メートル独走し、自分たちのペースに持ち込んだ。後半も北陽台の勢いは衰えず、計9トライ。
岡谷工は後半22分にモールで押し込んで得点し、ラストプレーではCTB野畑幸世からのキックパスをFB西山祐登が確保してトライを決め、意地を見せた。
今年6月の全九州大会を制した佐賀工業は、高校日本代表候補3人を擁する札幌山の手(南北海道)を34-14で下した。
前半4分、15分と、ゴール前スクラムからのアタックで連続トライを挙げた佐賀工。10-0で迎えた後半の6分に、攻め込みながら落球してターンオーバーされ、失点したものの、その約3分後、強力FWがラインアウトからモールで押し込みリードを広げた。15分には敵陣22メートルライン内でラックからモールを作り前進し、LO栗丸大輝が持ち出してインゴールに突っ込む。その後もドライビングモールで2トライを追加し、札幌山の手を退けた。
その佐賀工の次の相手となるのは、3年ぶり出場の秋田中央だ。
6月の東北大会で準優勝だった秋田中央は、福井県代表の若狭東を39-24で下した。
32-10と大量リードしながら、相手に連続トライを奪われ、終盤に8点差とされた秋田中央。しかし最後のプレーで、この日威力を発揮していたモールでゴールに迫り、最後はFL吉田光佑がトライを挙げ、逃げ切った。
九州勢は好調で、熊本代表の荒尾も続きたかったが、北信越王者の新潟工業に22-33で逆転負けした。
22-12とリードしていたものの、後半7分、新潟工がハーフウェイ付近から右へ展開してWTB加藤秀祐が抜け、サポートしたFB澤田尚希が走り切って差を詰めた。そして20分、北信越チャンピオンはモールで前進してゴールに迫り、ラックから持ち出したPR内藤勝也がラインを越えてボールを押さえ、逆転。勢いを増す新潟工は終盤、敵陣深くに入り、相手がこぼしたボールを素早く拾ってチーム5本目のトライに結びつけ、勝利を手にした。