法大、昨季王者の流経大から白星! 今季2勝目に「当たり負けず走り負けず」
関東大学リーグ戦1部で昨季6位の法大は11日、埼玉・熊谷ラグビー場で前年度王者の流経大に52−17と勝利。今季の通算戦績を2勝1敗とした。序盤から攻め続け、前後半ともに4トライずつマークした。敗れた流経大も2勝1敗。
今季は、昨季のチームのシーズンが終わった12月から始動した。冬場は筋力、3月は持久力を強化。春先からは素早く陣形を作って順目(同じ方向)にアタックし続けるスタイルを落とし込んだ。そして、1勝1敗で迎えたこの日、ディフェンディングチャンピオンを倒した。心境を問われ、東福岡高の監督として2009〜11年度の全国高校ラグビー大会で3連覇を果たした就任2年目の谷崎重幸監督は口を開いた。
「春から身体を少しずつ作ってきたことが、チャンピオンさんに当たり負けず、走り負けない80分につながった」
勝者は素早い判断のもと球を左右に散らし、安定したラインアウトモールを起点に11、18、25分とスコア。24−0で迎えた後半開始早々は流経大FW陣の圧力にやや気圧されたが、それ以上に動いた法大FW陣のタックルとジャッカルでしのいだ。19日には前年度4位の東海大とぶつかる(茨城・ケーズスタジアム水戸)。チーム内ではFL西内勇人主将、CTB金勇輝副将ら故障離脱者が続出しているが、指揮官は言った。
「それて落ちるのではなく、(他の選手が)『よし、俺らが出られる』『身体を張りたい』となる。いいチームですよ」
今季初黒星の流経大は、再三、球を持ち込んだ先での反則で相手の連続攻撃を許した。内山達二監督は「自らのミスで崩れた。練習の悪さが(試合での)甘さにつながったかな…。リーグ戦優勝に向け、負けられないですから。練習のなかでプレッシャーをかけていく」と、19日の日大(昨季5位)との第4戦目(水戸)を見据えた。