情熱燃やしたアルゼンチン 南ア相手に善戦するも初勝利ならず
(写真は前回大会のもの/撮影:Yasu Takahashi)
3年目を迎えたラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)が8月16日に幕を開け、歴史的初勝利を目指すアルゼンチン代表は敵地プレトリア(ロフタス・ヴァースフェルド)で世界ランキング2位の南アフリカ代表相手に健闘したものの、6-13で惜敗した。
2007年ワールドカップの3位チームながら、近年は苦戦が多く、今年6月のテストマッチはアイルランドとスコットランドに連敗してIRB世界ランキングを12位まで下げた南米の雄、“ロス・プーマス”。しかし、パッションは衰えていなかった。
試合開始から2分も経たぬうち、南アがモールドライブでハーフウェイを過ぎたあとショートサイドを攻め、WTBコーナル・ヘンドリクスが右タッチライン沿いを抜け出し、内でサポートについていたSHルアン・ピナールにつないで先制点を挙げた。
しかし、南アがトライを奪ったのはこの1本のみ。アルゼンチン代表の選手たちは何度も、低く鋭く相手に突き刺さり、ブレイクダウンでも激しくファイトした。スクラムとラインアウトで奮闘し、果敢な走りによるラインブレイクや、力強くゴールに迫ったシーンも何度かあった。
両チームにとって不運だったのは、大粒の雨が降り続いて、スリップやハンドリングエラーが多発したこと。互いにハイパントを使って突破口を見出そうとしたが、敵を大慌てさせるまでには至らなかった。
7点を追うアルゼンチンは最後まで食らいつき、フルタイムを知らせるホーンが鳴るなか敵陣22メートルライン内で攻めたが、FW突進から切り替えてBKに展開したところ、痛恨のノックオン。善戦したものの、引き分けに持ち込むことはできなかった。
アルゼンチンは、2012年大会は0勝5敗1分(南アとの第2戦で16-16)、昨年は6戦全敗だった。ニュージーランド、南ア、オーストラリアというビッグ3相手に、今年こそ金星獲得なるか。
来週はホームに戻り、23日、サルタのエスタディオ・パドレ・エルネスト・マルテアレーナで、再び南ア代表と対戦する。