シドニーで歴史刻むかワラターズ 過去のデータはクルセイダーズが圧倒
(撮影:Yasu Takahashi)
南半球最強クラブの称号を手にするのは、ワラターズ(オーストラリア)か、それともクルセイダーズ(ニュージーランド)か。2014年スーパーラグビーの決勝戦は8月2日、シドニーオリンピックの舞台ともなったANZスタジアムでおこなわれる。
海外大手スポーツブックメーカー(賭け事)のオッズをチェックしてみると、接戦でワラターズの勝利を予想している人の方が若干多そうだ。
両チームとも、先発は準決勝とまったく同じ布陣。ワラターズのベンチには、先週末のブランビーズ戦に出場したWTBタケレ・ナイヤラヴォロの代わりに足の負傷から回復したWTBピーター・べサムが入る可能性があるが、クルセイダーズはリザーブメンバーも変えなかった。
1996年から始まったスーパーラグビーの歴史で、両チームはこれまで20回対戦し、クルセイダーズが16勝4敗と大きく勝ち越している。ワラターズがクルセイダーズを倒したのは2004年が最後。決勝でぶつかったのは過去2回(2005、2008年)で、いずれもクルセイダーズが地元クライストチャーチで制している。
ちなみに、今年はレギュラーシーズンでの対戦はなかった。悲願の初優勝に燃えるワラターズは初めてリーグ戦を1位で通過したため、ホームアドバンテージを手にし、決勝を本拠地シドニーで戦えるのが大きい。チケットはすでに約5万枚が売れており、サポーターの強力な後押しも期待できる。
ワラターズのマイケル・チェイカ ヘッドコーチは相手について、「セットピースで集中力を発揮するパワフルユニットは要注意」とコメントしており、その重要ポイントでクルセイダーズの中心となるのは、FLリッチー・マコウ、NO8キアラン・リード、PRワイアット・クロケットという、2008年の優勝を知るベテランだ。CTB/SOダン・カーター、SHアンディ・エリスも当時のV戦士であり、6年ぶり8回目のタイトル獲得を狙う。
なお、今季1試合平均の得点は、ワラターズが29.8点で全15チーム中最高、クルセイダーズは2位で28.4点。両チームはディフェンス面でも1位、2位のパフォーマンスを見せ、平均失点はワラターズが16.5点、クルセイダーズは19.3点だった。
頂上決戦は8月2日、現地時間19時40分(日本時間18時40分)キックオフ予定。
【ワラターズ】
1.ロビンソン 2.ポロタナウ 3.ケプ 4.ポトヒエッター 5.ダグラス 6.ホイルズ 7.フーパー(主将) 8.パールー 9.フィップス 10.フォーリー 11.ホーン 12.ビール 13.アアシュリークーパー 14.アロファ 15.フォラウ
16.ラトゥ 17.ライアン 18.ティルセ 19.スケルトン 20.チャップマン 21.マカッチオン 22.マッキビン 23.ナイヤラヴォロ or べサム
【クルセイダーズ】
1.クロケット 2.フリン 3.O・フランクス 4.バード 5.S・ホワイトロック 6.マコウ 7.トッド 8.リード(主将) 9.エリス 10.スレイド 11.ナドロ 12.カーター 13.クロッティ 14.フォノティア 15.ダグ
16.ファネル 17.ムーディー 18.ラウララ 19.トゥポウ 20.タウフア 21.ハインズ 22.テイラー 23.マクニコル