大東大が自慢の攻撃力で9トライ奪取! 中大は春季大会全敗
関東大学対抗戦Aと関東大学リーグ1部の各上位3チームによる関東大学春季大会Aグループで、大東大(リーグ戦1部・昨季3位)が中大(同・昨季2位)との最終節を57−35で制し、通算2勝3敗の勝点15、6チーム中4位で戦い終えた(敗れた中大は0勝5敗で勝点2、6チーム中6位)。
大東大は前半4分、自陣10メートル線付近右のラインアウトから一気に逆側へ展開。WTB岡新之助タフォキタウ(CTBがつける背番号13のジャージーを着用)が左タッチライン際のスペースを駆け抜け、先制点を決めた。WTB岡は直後の6分にも、キックオフからの攻撃で左大外へのサポートで止めを刺す。12-7で迎えた20分には、ターンオーバーで得たボールをもらったFL長谷川崚太が右タッチライン際を駆け抜けて加点する。時折、中大の極端に前進する守備網に苦しめられたが、38-7でハーフタイムを迎えた。
後半4分、大東大の攻めを引っ張るSO川向瑛が、相手の腕に顎をぶつけて退場する。以後、中大が追い上げる。12分に敵陣22メートル線付近右ラインアウトからモールを押し、17分にはターンオーバーを起点に連続攻撃を繰り出した。SH住吉藍好、LO西野嘉修がそれぞれゴールラインを越え、36分にはチーム5本目となるトライを新人のFB伊藤大地が記録する。SO浜岸峻輝はコンバージョンをすべて決めた。
しかし大東大は、徹底マークにあっていたSH小山大輝が後半14分にインゴールを突き破るなど着実に加点した。打ち合いを制し、勝った青柳勝彦監督は「ブレイクダウンでターンオーバーされたところなどは修正したい。ただ、個人個人の能力は出ていた。あとはそれをまとめて、組織的にやっていければ」と総括した。
一方、敗れた松田雄監督は「チーム的なことをいえば、(守備は)外にはトライをされたけど真ん中(接点周辺の守備網)は割られなかったからいい。ターンオーバー、(接点への)寄りはよかった。ただ、ミスが多かった。(今後は)ミスをなくして、1対1を強く」と語った。