海外 2014.05.25

スーパーラグビー大混戦! チーフス、ブランビーズが首位から大幅転落

スーパーラグビー大混戦! チーフス、ブランビーズが首位から大幅転落

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ついに豪州カンファレンスのトップに立ったワラターズ。初優勝へ視界良好
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)

 北半球がトゥーロンのハイネケンカップ優勝で盛り上がる一方、南半球ではスーパーラグビーのプレーオフ進出争いが激しさを増してきた。
 現地時間5月23日から24日にかけて第15節の7試合がおこなわれ、前節までオーストラリア(豪州)カンファレンスの1位だったブランビーズと、ニュージーランド(NZ)カンファレンスの先頭を走っていたチーフスは、ともに敗れて、ボーダーライン下の7位以下に転落した。

 ブランビーズはブルズに23-44で敗れ、南アフリカ遠征2連敗。通算8勝5敗(勝点35)となり、豪州カンファレンスでは3位に順位を下げ、15チーム全体では7位に後退した。
 替わって豪州トップに躍り出たのはワラターズ。HO堀江翔太、CTB/WTBマレ・サウの日本代表コンビを欠いたレベルズを41-19と圧倒し、3連勝で勝点を39に伸ばしている(8勝4敗)。
 豪州勢ではフォースも好調で、南アのライオンズに29-19で快勝。2006年に参入して以来、1シーズン8勝以上したのは今年が初めてで、指揮を執って2季目のマイケル・フォーリー ヘッドコーチのもと、初のプレーオフ進出を狙う。

 大会3連覇を目指すチーフスは同国ライバルのハリケーンズに8-45と大敗し、一気にNZカンファレンス4位に転落した(総合8位)。独走状態のシャークス(南アカンファレンス・総合順位ともに1位)をのぞく上位チームとの勝点差はわずかであり、まだ4戦を残すため慌てる段階ではないが、勝数と得失点差の勝負となったときに有利とは言えず、31日にホームでおこなうワラターズ戦で停滞ムードを払しょくしたいところだ。
 ハリケーンズは7勝6敗(勝点36)となり、NZカンファレンス2位(総合5位)に浮上している。
 混戦状態のなか、NZのトップに立ったのはクルセイダーズだ。最多7回の優勝を誇るこのチームは、開幕2連敗でスロースタートだったものの、徐々に調子を上げ、24日のハイランダーズ戦も32-30で制した。終盤までもつれた南島ダービー、試合終了直前にハイランダーズのWTBパトリック・オズボーンが左隅に飛び込み、劇的な逆転トライかと思われたが、ビデオ判定の結果、トライは認められず。オズボーンを押し出したFBイズラエル・ダグのスーパータックルにより、クルセイダーズが大きな1勝を手にした。
 なお、ハイランダーズに所属する日本代表のSH田中史朗はこの試合での出番はなかった。ハイランダーズは勝点4を逃したものの、4トライ獲得と7点差以内の敗戦によりボーナスポイント2点をものにし、プレーオフ進出圏内をキープしている。

 南アフリカ・カンファレンスでは、首位のシャークスが盤石の戦いぶり。23日のブルーズ戦を29-23で制し、今季10勝一番乗りとなった。勝点を44に伸ばしている。
 ブランビーズに勝ったブルズが南ア勢の2番手で、総合順位は9位ながら、プレーオフに進める6位チーム(ハイランダーズ)との勝点差はわずか3差であり、優勝争いに残るチャンスは十分ある。

 スーパーラグビーのレギュラーシーズンは、あと4節。

<スーパーラグビー 2014 総合順位表/第15節 終了時点>

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<スーパーラグビー 2014 カンファレンス別 順位表/第15節  終了時点>

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