国内 2014.04.04

世界的フィニッシャーが新入社員の前で人生訓。

世界的フィニッシャーが新入社員の前で人生訓。

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AIG ジャパンの新入社員に熱きエールを送った大畑大介氏(撮影:松本かおり)

「為せば成る!」
 日本代表のフィニッシャーとして、テストマッチ通算トライ数世界記録保持者の大畑大介氏が新入社員の前に立って、自身の信念を伝えた。日本ラグビー協会のグラスルーツパートナーとして、タグラグビーの普及をサポートしているAIG ジャパン・ホールディングス株式会社(以下、AIG ジャパン)。同社は4月4日午後、大畑氏を招いて新入社員向け講演会を実施した。

 AIG ジャパン傘下グループ会社に入社した新卒社員(29名)の前に立った世界のトライ王は、社会に出たばかりの若者たちに伝えた。
「幼い頃は人とまともに向かい合えなかった自分にとって、なりたい自分になれるのがラグビーをやっているときでした。皆さんも、なりたい自分になるにはどうしたらいいのかを考え続けてください。いま、いろんな思いを抱いていると思います。不安も希望も自分への期待値です。不安はのびしろと考えればいい」
 自身が歩んできた道を紹介しながら、そんなことを伝えた。
 他人と比べると見失う。自分のなかに、喜びの階段を増やして。人生は後悔の連続だろうけど、それを少なくするために生きるんだ。いつも怪我と戦い、安住を嫌った生き方から得た人生訓に、若者たちは何度も頷いた。

 同社では、講演会の前にタグラグビー研修を新入社員に実施した。楕円球に触れ、タグを取り合い、チームを組んだ仲間とコミュニケーションをとった約40分。AIG ジャパンが進めるタグラグビー普及活動への取り組みを体験し、スポンサーシップ活動等への理解を深めてもらうことが目的だった。グループとして初めての試みだった今回の研修プログラム。29人の表情を見れば、実施の意図が伝わっているのがよくわかった。

 大畑大介の信念。そして、タグラグビーからだって感じられるラグビースピリット。フレッシュマンたちは新しい門出に体感したものを胸に、この先に待つ社会の波を越えて生きていく。

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