セブンズ 2014.03.22

ポヒヴァ大和、ジャパンの空中戦に幅持たせる。東京セブンズ、いよいよ開幕。

ポヒヴァ大和、ジャパンの空中戦に幅持たせる。東京セブンズ、いよいよ開幕。

yamato

決戦を前に最終調整をする7人制日本代表のロトアヘア・ポヒヴァ大和
(撮影:松本かおり)

 男子7人制日本代表は3月22日〜23日、東京・秩父宮ラグビー場での東京セブンズに挑む。大会登録メンバーの12名は21日に発表され、FW陣の一角にはロトアヘア・ポヒヴァ大和(リコー)が名を連ねた。身長192センチ、体重112キロの突破役は、空中戦でも大きく期待される。

 ボール保持率を高めたいチームにとって、キックオフ時のボール確保は重要視される。これまでは身長188センチ、体重97キロの桑水流裕策(コカ・コーラウエスト)がそのパートを担ってきたが、瀬川智広ヘッドコーチ(HC)はかねてから複数のジャンパー役を招集したいとしていた。今回はポヒヴァ大和ら複数の長身選手を揃え、「これまでのキックオフでは『桑水流、お願い』という感じでしたが、今回はいろいろと蹴り分けられる。大和は高いボールへの勘がいい」と話す。

 埼玉の正智深谷高、埼工大を経て2012年度にリコー入り。日本国籍を取得して臨んだ今季は、日本最高峰のトップリーグでワイルドカードを含め15試合に出場した。

「あれだけ試合に出られるとは自分でも全然、思っていなかった」

 学生時代から「ずっと日本にいたい」と考えていた。「日本にいれば、自分の将来も、自分の家族も…。生きていくにはこの国しかないなと思っていました」。今回の代表入りには、「日本の桜のマークをつけて、皆が応援する空気のなかでできる。嬉しい」と喜んだ。

 大一番では、「ハイボール、パワープレー」で力を注ぎたいという。

「自分のコンディションは上がってきていて、チームの流れも完璧に近い。自分のパワーを活かして、チームをいい方向に運べるようにしたい」

(文・向 風見也)

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