国内 2014.03.08

日本選手権決勝を制し2冠狙う! パナソニックSH田中が緊急帰国

日本選手権決勝を制し2冠狙う! パナソニックSH田中が緊急帰国

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もう一つのタイトルも獲りにいく田中史朗(撮影:松本かおり)

 今季、日本最高峰のトップリーグで優勝を果たしたパナソニックは、9日、国内ラグビーシーズンを締めくくる日本選手権の決勝戦に挑む(東京・国立競技場)。昨年、日本人で初めてスーパーラグビー(南半球最高峰リーグ)に参戦したSH田中史朗が、滞在先のニュージーランドから帰国。7日午前、群馬・パナソニックグラウンドで約1時間半の練習を行った。

 東芝は、肉弾戦での破壊力を長所に2008、2009年度のトップリーグを制している。対するパナソニックは今季トップリーグプレーオフの準決勝での直接対決を55−15と制しているが(2月1日/東京・秩父宮ラグビー場)、再戦に向けてSH田中は警戒心を持ち続ける。相手のFLリーチ マイケル主将が前回対戦時は欠場していたとあって、「リーチが復活しているのは向こうとしても心の支えになってきている。気を引き締めて戦いたいです」と語った。

「速い球出しをして、こっちのFWにラインブレイクをしてもらう。東芝さんには重くて強いFWがいる。そこにスピードで、勝っていきたい。(守備では)9番の小川(高廣・SH)を見る。サイド(密集近辺)を抜かれると、そのままトライまで持っていかれるので」

 パナソニックと同時に、スーパーラグビーのハイランダーズにも所属する。トップリーグのプレーオフ終了後は同部の本拠地であるニュージーランド・オタゴに渡っていた。しかし、今週にハイランダーズの試合がなかったことから帰国を決めた。

「今週はハイランダーズの試合がなくて、1週間休み。スタッフに『帰りたい?』と聞かれて『帰りたい』と。僕はどこでもいいので、試合がしたい。楽しいから」

 練習後は、家族やチームメイトらとなじみの和食店に移動。「いっぱい食べている、と(記事に)書いてもらわな」と笑い、おかわり自由のご飯を4杯も平らげた。エネルギーの炭水化物を摂取するためだ。

 チームは堅守と陣地獲得術、グラウンドを幅広く使った攻撃などの長所を活かしたい。
 SH田中が先発する決勝戦は、14時5分にキックオフ。

(文・向風見也)

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