女子セブンズ日本代表がワールドシリーズ最高の7位 ブラジル大会優勝は豪州
(Photo: IRB/Joao Neto @FotoJump)
IRB女子セブンズワールドシリーズ2013−2014の第3ラウンドが今週末にブラジルのサンパウロで開催され、女子7人制日本代表(サクラセブンズ)は過去最高の7位で大会を終えた。
今季第2ラウンドのアトランタセブンズ(アメリカ大会)に続いて8強入りした日本は、現地時間22日のカップ準々決勝でオーストラリアに0−27で完敗し、5〜8位トーナメントのプレート準決勝でもロシアに5−10で敗れたものの、7・8位決定戦でオランダに13−5で勝利。5−5で迎えた後半6分に竹内亜弥(世田谷レディース)がトライを奪い、終盤にペナルティゴールを追加して逃げ切った。
「ブラジル大会は最後の最後までジャパンらしく走り切ることができたので嬉しく思います」と女子セブンズ日本代表の浅見敬子ヘッドコーチ。「ただ、世界の壁は厚く、特にオーストラリア戦では集中していてもミスが出てしまったり、オーストラリアに対して縮こまってしまうところがありました。その後のロシア戦は思い切り挽回し、勝てるゲームでしたが、勝てませんでした。そこに一枚壁があると痛感しました。2人目のサポートの寄りの遅さや一人ひとりの強さにはまだまだ課題があります。ラグビーの上手さではなく、フィジカル面やスピード面が、今回も非常に世界との差を痛感させられた点です」と反省を口にし、さらなる躍進を誓った。
中村知春キャプテン(PHOENIX)は、「一段一段ですが大会7位まで上がることができて、チームとしての成長を感じます」とコメント。「これまで本当に多くの負けを知っている分、私たちは強くなれていると思います。9月または10月に行われるコアチーム昇格決定大会に向けて、まだまだ強くなる可能性があるチームです。アタックの幅を増やして、しっかり粘り強い日本のラグビーを体現していきたいと思います」と決意を新たにした。
優勝したのはオーストラリア。決勝ではライバルのニュージーランドを24−12で下し、開幕ラウンドのドバイセブンズに続いて2冠目を獲得した。
IRB女子セブンズワールドシリーズ2013−2014の第4ラウンドは、4月5〜6日に中国の広州で開催される。
【カップトーナメント(1〜8位) 準々決勝】
・オーストラリア 27 − 0 日本
・イングランド 10 − 0 ロシア
・ニュージーランド 35 − 7 オランダ
・カナダ 22 − 0 スペイン
【ボールトーナメント(9〜12位) 準決勝】
・アメリカ 35 − 0 アルゼンチン
・ブラジル 30 − 0 アイルランド
【プレートトーナメント(5〜8位) 準決勝】
・ロシア 10 − 5 日本
・スペイン 19 − 0 オランダ
【カップトーナメント(1〜4位) 準決勝】
・オーストラリア 31 − 0 イングランド
・ニュージーランド 21 − 17 カナダ
【11・12位決定戦】
・アイルランド 17 − 12 アルゼンチン
【ボウル決勝(9・10位決定戦)】
・アメリカ 21 − 0 ブラジル
【7・8位決定戦】
・日本 13 − 5 オランダ
【プレート決勝(5・6位決定戦)】
・スペイン 5 − 0 ロシア
【3・4位決定戦】
・カナダ 26 − 0 イングランド
【カップ決勝(優勝戦)】
・オーストラリア 24 − 12 ニュージーランド
<IRB 女子セブンズワールドシリーズ 2013−2014 総合順位>