欧州6か国対抗戦開幕! 連覇狙うウエールズは辛勝、仏は終盤逆転で勝利
ヨーロッパの強豪6か国による「シックスネーションズ」が2月1日に開幕し、初の3連覇を目指すウエールズは世界ランキングが7つ下(13位)のイタリアに苦しんだものの、23−15で初戦をものにした。
前半に2トライを奪って17−3とリードしたウエールズだったが、後半早々、ロストボールからカウンターアタックを許し、キックを巧みに使ったイタリアのCTBミケーレ・カンパニャーロに5点を奪われてしまう。相手の粘り強いディフェンスに手を焼いたウエールズは、FBリー・ハーフペニーのブーツでリードを広げたものの、後半28分、勢いに乗る20歳のCTBカンパニャーロにインターセプトから独走トライを決められ、ついに5点差。思わぬ試合展開にホーム(ミレニアムスタジアム)のファンもざわついたが、終盤にペナルティゴール(PG)でセーフティリードを取り、辛くも逃げ切った。
パリ北部郊外のスタッド・ドゥ・フランスでは、昨年の大会で最下位だったフランスが26−24でイングランドに逆転勝ちした。
序盤にラッキーバウンドが連続してWTBヨアン・ウジェの手に収まり、前半を16−8とリードしたフランス。しかし、PGを返されたあとの後半7分、イングランド代表初キャップのCTBルーサー・バレルにトライを奪われ、ゴール成功で逆転された。その後、フランスがPG1本、イングランドがドロップゴールとPG1本を決め、5点差で終盤へ突入する。イングランドの出足の速い防御に苦しんでいたフランスだったが、のこり時間5分を切ったところで、自陣深くからフェイズを重ねて敵陣10メートルラインを越え、左タッチライン沿いでパスをもらった19歳のCTBガエル・フィクーが鮮やかに抜けて同点トライ。ポストほぼ正面からのゴールキックも成功し、世界ランク5位のフランスが同4位のイングランドを下した。
もう1試合のアイルランド対スコットランド戦は、現地時間2日にダブリンで行われる。