国内
2014.01.02
慶大がラインアウト&タックルで抗うも、最後は… 帝京大が5連覇へ挑む!
<第50回全国大学選手権大会 準決勝 2>
帝京大 45 − 14 慶應義塾大
(2014年1月2日/東京・国立競技場)
帝京大 45 − 14 慶應義塾大
(2014年1月2日/東京・国立競技場)
慶大の守備網に穴を開けようとする帝京大キャプテンの中村亮土(撮影:矢野寿明)
昨年12月1日、東京は秩父宮ラグビー場での直接対決では0−75で散った慶大。帝京大に対し、今度は確かな準備を施してきた。
1か月前の試合では欠場した主力はほとんどが復帰し、12月29日に敵地で控えチームの練習試合を行った際は、サインというサインを分析し尽くした。そして新春の国立競技場では、組織でタックルの束を繰り出し、陣地を問わず球を振った。
相手ボールラインアウトでは、対するHO坂手淳史に「分析されていて、向こうがこっちのムーブをやっているようでした」と言わせ、ターンオーバーし続けた。
7−10でハーフタイムを迎えた。
それでも、4連覇中の帝京大はぶれなかった。フェーズを重ねて相手守備網の穴を作る今季のスタンスはこの日も貫かれ、それは後半3分、31分のトライに繋がった。試合を動かすSH流大は「厳しいタックルで球出しが遅れることもありましたが、あまり慌てることもなく…」と話し、CTB中村亮土主将もこの調子だ。
「悪い時間帯も含めて、いい経験」
1月12日は、早大との決勝戦に挑む。持ち前のフィジカル、試合中の落ち着きを鑑み、SH流はこう締めた。
「決して油断はしていませんけど、自信はあります」
(文・向風見也)