オールブラックスに土つかず 南半球4カ国対抗戦 2年連続全勝Vへ王手
オールブラックスの右WTBに定着したベン・スミスは今大会だけで7トライの大活躍
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
南半球最強国を決める「ザ・ラグビーチャンピオンシップ 2013」の第5節2試合が、現地時間28日に各地で行われ、南米のラプラタでアルゼンチン代表と対戦した首位のニュージーランド代表は、33−15で勝利を収めた。
ニュージーランドは今大会5連勝。4トライを挙げてボーナスポイントも追加し、勝点を23に伸ばしている。
地元で歴史的初勝利をめざし闘志あふれるアルゼンチン代表が、得意のスクラムやブレイクダウンなどで奮闘し、前半は11−9の僅差で折り返した。後半早々に、相手に4本目のペナルティゴールを決められて追う立場となったニュージーランド代表だが、フェーズを重ねて51分にFLサム・ケインがゴール左隅に飛び込むと、その4分後にはラインアウトからのアタックでWTBベン・スミスが抜け出し、トライ。試合終了直前にも、WTBスミスがパワフルランで中央をこじ開け、世界ランキング1位の強さを見せつけた。
アフリカ大陸最南端のケープタウンで行われたもう1試合は、南アフリカ代表が28−8でオーストラリア代表を下している。
次週末はいよいよ最終節。全勝での連覇を狙うニュージーランド代表は、敵地ジョハネスバーグで2位の南アフリカ代表と対戦する。両チームの勝点差は「5」に開いたが、南アにも逆転優勝の可能性は残っている。
一方、昨年の初参戦以来いまだ勝星なしのアルゼンチン代表は、地元ロサリオにオーストラリア代表を迎える。世界ランキング4位のチームを倒すのは容易ではないが、オーストラリア代表はユーアン・マッケンジー新体制になってから1勝4敗と苦しんでおり、アルゼンチンにもチャンスは十分ある。