SBW、スーパーラグビー復帰前に再びボクシングリングへ
ソニービル・ウィリアムズ
(撮影:松本かおり)
スーパーラグビー3連覇を狙うチーフス(ニュージーランド)への復帰が噂れているソニービル・ウィリアムズ(28歳)が、早ければ来年1月に、再びボクシングリングに立つかもしれない。
『TVNZ』の報道によると、ソニービルの代理人がオーストラリア・ヘビー級王者になったことがあるボブ・ミロビックと接触しており、対戦が実現すれば2013年2月以来のバウトとなる。
オールブラックスのWTB/CTBとして2011年ラグビーワールドカップ優勝を成し遂げ、翌年にはチーフスのスーパーラグビー初制覇に大きく貢献。その後、パナソニックワイルドナイツに移籍して、トップリーグの舞台に立った。
日本のラグビーファンを興奮させたオフロードの天才は、わずか1シーズンでこの国を去り、現在はオーストラリアのラグビーリーグ(13人制ラグビー/NRL)で奮闘中だ。彼が所属するシドニー・ルースターズは、NRLのプレーオフ準決勝に駒を進めており、11年ぶりの王座奪還に燃えている。ソニービルは、今年10月末から11月末にかけてイギリスなどで開催されるラグビーリーグ・ワールドカップのニュージーランド代表スコッドに選ばれる可能性があり、プロボクサーの顔に変わるのはそれ以降になりそうだ。
対戦相手として名前が挙がったクロアチア出身のオーストラリア人、ボブ・ミロビックは、現在47歳。31勝22敗2分け(KO勝ち21回)の戦績を持つベテランだが、3年近くリングから離れている。
一方、ソニービル・ウィリアムズはプロ6戦で一度も負けたことがない。今年2月に行われた元IBF世界ヘビー級王者フランソワ・ボタ(44歳)との試合は不可解な判定勝ちで、その他では43歳のゴスペル歌手など無名なファイターとの対戦が多いため、ボクサーとしての彼の実力を疑問視する声はあるが、2012年2月には空位だったニュージーランド・プロフェッショナル・ボクシング協会(NZPBA)のヘビー級王座についた。