ワールドカップ 2013.08.25

カナダ、ワールドカップ出場決める。トロントでアメリカに勝つ。

カナダ、ワールドカップ出場決める。トロントでアメリカに勝つ。

カナダは8大会連続のワールドカップ出場。1991年大会では8強に入った。(写真/IRB)

 

 

 ワールドカップ(2015年、イングランド開催)の出場権をかけた北米予選(アメリカ地区第1代表決定戦)の第2ラウンドが、8月24日(日本時間25日早朝)にカナダ、オンタリオ州のトロントで行われた。

 

 前週の第1ラウンドで27-9とアメリカを破っていたカナダは、8大会連続のワールドカップ出場に大きく前進している状況だった(2戦の総合結果で勝者が決まるシステム)。?勝利なら当然OK、?引き分けでも大丈夫、?敗れても17点差以内の敗戦ならば可、という気楽な条件。BMOフィールドには、イングランド行きの切符を手にする勇姿を見ようと、多くの観衆が集まった。

 

 試合は、ともにダイレクトなプレーをくり返す展開で拮抗した展開が続いた。先制したのはアメリカ。前半17分、WTBタクズワ・ングウェニアが快足を飛ばしてトライラインを越える。しかし、カナダも21分にはPGを返し、23分にはトライで8-5と逆転。アメリカも40分にPGを返し、結局前半は8-8で終わった。

 

 後半は、カナダが徐々にペースをつかんだ。プレーの精度で上回るカナダは、アメリカがミスをするたびに着実に前に出る。相手がPGでの勝ち越しの機会を逃すなどもたつく間に、敵陣深くに攻め込むシーンが何度もあった。
 試合を決めたトライは後半20分。カナダは分厚いサポートから大きくボールを動かし続け、最後は右タッチライン際でインゴールに迫る。最後はPRジェイソン・マーシャルがディフェンダーを引きずりながらトライラインを越え13-8とリード。アメリカも27分にクリス・ワイルスがPGを決めて2点差に迫るも、残り1分では簡単なPGを外すなど得点機を何度も逃したのが痛かった。
 ファイナルスコアは13-11。マン・オブ・ザ・マッチには、トライセービングタックルを見せ、巧みなパスでアウトサイドを走らせたCTBキアラン・ハーンが選ばれた。

 

 この結果カナダは、2015年のワールドカップでフランス、アイルランド、イタリア、欧州第2代表と同じプールDで戦う。また敗れたアメリカは、南米予選を勝ち上がっているウルグアイ代表とのプレーオフ(今年11月に開催予定)へ進む。そこで行われる2試合で相手を上回れば(ホーム&アウェー/今回同様2試合の総合結果)、アメリカ地区第2代表として2年後のワールドカップに参戦。本大会ではアジア予選1位チーム(日本代表が有力)と同組に入る(他に南アフリカ、サモア、スコットランド/プールB)。

 

 

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