男子セブンス代表 瀬川ヘッドコーチが1対1で指導! 8日は吉野
男子7人制日本代表(男子セブンズ代表)の瀬川智広ヘッドコーチ(HC)は今夏、同代表選手を1対1で指導している。8日は専修大の伊勢原グラウンドで、同大OBの吉野健生(JR東日本)に付きっきりだった。
チームは今秋のツアーに向け、8月中旬から強化合宿を行う予定。就任2年目の瀬川HCはこの時期、所属先での練習量が限られている選手を対象にボールを使わないマンツーマン練習を繰り返している。7人制では、短時間で激しいコンタクトと長短織り交ぜた走りを繰り返さなければならない。「ある程度の心拍数で動き続けるクロスフィットネスで、(セブンズに即した)持久力を(高める)」と、瀬川HCはトレーニングの内容を説明する。吉野の他には、東京・辰巳の森ラグビー場でジェイミー・ヘンリー(購買戦略研究所)の練習を週3回のペースで行っているようだ。
この日は、同じ場所での19歳以下日本代表合宿の視察後、吉野の練習を開始。まずはグラウンド脇のトレーニングルームへ直行し、腕立て伏せ、バービージャンプ、懸垂、床の上のバーベルを瞬時に持ち上げるメニューなどをあまり間隔を置かずに繰り返させた。序盤は15人制の日本代表にも携わる村上貴弘S&Cコーチらも立ち会ったが、途中からは瀬川HCと吉野の1対1となった。照明の消えたグラウンドでは、400メートル走や俊敏性強化のトレーニングをやはり短い間隔のもと交互に繰り返した。
吉野は、前代表監督の村田亙・現専修大監督から推薦されて今春のセブンズアカデミーに参加。身長192センチ、体重87キロのサイズで持久力と器用さを長所とする。しかし、所属先は社業最優先のため満足なトレーニングができずにいた。週6日のデスクワークを終えると、トレーニングは夜のランニングだけで手一杯だ。この日で通算3回目となる瀬川HCからのマンツーマン指導を受け、「とにかく、ここでキツいことをやらないと。マンツーマンでやってくれて本当にありがたい。自分は恵まれている選手だと思うので、それを何とか活かしたい」と話す。
(文・写真/向風見也)
吉野健生のトレーニングを見守る男子7人制日本代表の瀬川智広ヘッドコーチ