海外
2013.05.15
オールブラックス歴代最多トライゲッター、ハウレット引退
テストマッチ62試合でオールブラックス歴代最多の49トライを記録した世界的スピードスターのWTBダグ・ハウレットが、ついにブーツを脱ぐ決断をした。5月14日、所属先のマンスター(アイルランド)が彼の現役引退を発表した。
ハウレットは2012−13シーズン、マンスターでは元オーストラリア代表ルースFWのジム・ウィリアムズに次いで2人目となる外国出身のキャプテンに任命され、20試合で先頭に立った。しかし、3月29日のグラスゴー・ウォーリアーズ戦でトライをした際に右肩を痛め、それが致命傷に。負傷する前は、来季のプレーにも意欲を見せていた34歳のベテランだったが、その試合以来プレーすることはできず、今月上旬に肩の手術を受けたが完全復活とはならなかった。そして、医師から引退を勧告され、プロラグビー選手としてのキャリアを終える決断をした。
2007年ワールドカップ後にニュージーランドを離れてヨーロッパへ渡り、マンスターに入団。2008年は欧州クラブ大会最高峰のハイネケンカップで優勝、2009年と2011年はセルティックリーグ制覇に貢献した。マンスターでの約5年半で公式戦114試合に出場し、35トライを獲得。ニュージーランドのブルーズに在籍していた頃は、2003年のスーパーラグビーで優勝しており、オールブラックスでの栄光に加え、南半球と北半球のクラブシーンでも大成功を収めた数少ないラグビー人のひとりである。
【YouTube動画/ダグ・ハウレット】
https://www.youtube.com/watch?v=yl1TYOReb04