女子 2012.12.05

女子セブンズワールドシリーズで輝いたマイナー国 W杯、五輪メダル獲得へ

女子セブンズワールドシリーズで輝いたマイナー国 W杯、五輪メダル獲得へ


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オリンピック金メダルも夢ではない女子7人制スペイン代表
(撮影:Felix Ordonez, HKRFU)


 



 来年のワールドカップ・セブンズ、そして4年後のリオデジャネイロ夏季オリンピックでは、どの国にもメダル獲得のチャンスがあることが証明された。女子7人制日本代表が世界を驚かせるかもしれない。あるいは、日本不在の大舞台で、楕円球とは無縁と思われていた国の女子選手たちが輝くかもしれない。



 先週末にドバイで、国際ラグビーボードにより新設された「IRB 女子セブンズ・ワールドシリーズ」の記念すべき第1ラウンドが行われた。初の栄冠を手にしたのは、ラグビー王国ニュージーランドの女子だった。15人制の2010年女子ワールドカップで金メダルを獲得したカーラ・ホヘパ(2010年のIRB年間最優秀女子選手)やフリアナ・マニュエルといったスター選手に加え、元オールブラックスBK、ルーク・マカリスターの妹であるカイラ・マカリスターなどが活躍し、決勝戦では南アフリカを41−0と圧倒した。



 しかし、彼女たちに劣らぬ輝きを見せたのは、スペインとロシアの選手だった。スペインは、プール戦で準優勝国の南アを破り、3位決定戦ではワールドカップ・セブンズ連覇を狙うオーストラリアをも下した。ロシアは、来年6月に開催されるワールドカップのホスト国。強化が進んでいるとはいえ、国際経験がほとんどないロシア女子7人制代表が、昨年のドバイでIRB女子セブンズ・チャレンジカップの初代覇者となったカナダをプール戦と5位決定戦で2度も破り、同じプールBだったニュージーランドと12−12で引き分けたのだ。



 2012−13シーズンのIRB女子セブンズ・ワールドシリーズ(全4ラウンド)は、女子セブンズ界のトップ6である、イングランド、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、オランダ、アメリカを中心に展開されることになっており、これらコアチームが優勝を争うと思われたが、第1戦・ドバイ大会の5位以上には、招待国の3チームが入るという意外な結果となった。
 また、アジアチャンピオンの中国はニュージーランド、カナダ、ロシア相手には1点も取れず、最下位決定戦でブラジルに19−17と辛勝するのが精一杯だった。
 世界は、メダル獲得へ本気の強化を進めている。もちろん、日本の女子選手たちもグングン力をつけている。志高く、みな真剣だ。
 はたして、今は世界とどれほどの差があるのか。2013ワールドカップ・セブンズ出場権を獲得した女子7人制日本代表は、このワールドシリーズの第2戦(アメリカ・ヒューストン)に参加する予定で、目の色を変えた世界相手に、どこまで通用するか注目される。


 


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<2012−2013 IRB 女子セブンズ ワールドシリーズ>



・第1戦: 2012年11月30日〜12月1日/UAE(ドバイ)
・第2戦: 2013年2月1〜2日/アメリカ(ヒューストン)
・第3戦: 2013年3月30〜31日/中国(広州)
・第4戦: 2013年5月17〜18日/オランダ(アムステルダム)



・ラグビーワールドカップ・セブンズ: 2013年6月28〜30日/ロシア(モスクワ


 



※ 2012−2013 IRB 女子セブンズ ワールドシリーズ・第1戦ドバイ大会 結果
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=103437&code_s=10051001


 

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