国内 2012.09.21

【ビジネス界で活躍するラガーマンたち】 青南商事 代表取締役 安東元吉

【ビジネス界で活躍するラガーマンたち】 青南商事 代表取締役 安東元吉


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(株式会社青南商事 代表取締役 安東元吉さん)


 


 


 誰の目も輝いていた。被災地から招待された子どもたちが見つめる仙台のピッチ。長いシーズンを終えた後のオフの試合である。例年ならファンへの感謝の気持ちを胸に、華やかな空気の中で行われるトップリーグのオールスター戦。だけど、今回は違った。
 2012年3月25日、ユアテックスタジアム仙台で開催された『2012トップリーグ オールスター/FOR ALL チャリティーマッチ in 仙台』。この日のピッチには、真剣な眼差しでボールを追う選手たちばかりがいた。なかでも、東北出身の選手たちは熱を帯びていた。子どもたちを惹きつけた。
 試合のほぼ1年前に起こった東日本大震災。多くの方々が亡くなった未曾有の出来事に、自分たちに何が出来るのかと考え、動いた人たちは少なくなかった。年に一度の試合を、トップリーグが東北の地で開催したのもそんな気持ちからだ。復興のためには、日本全体がスクラムを組まなければ……。



 この国の危機に、スクラムのごとく、みんなで肩を組み合わなければ。そう思った人は楕円球の世界に生きる人たちだけではない。今回、チャリティーマッチのジャージーの袖には『SEINAN』の文字が入っていた。青森・弘前で創業した青南商事が、同試合の協賛企業として手を挙げたからだ。
「ずーっと考えていました。何かをしたい。何かをしなければ、と。私たちは東北の地で生きている企業ですから。そう思い続けていたところに、大好きなラグビーの話とつながった。これだ、と」



 同社、代表取締役の安東元吉さんである。チャリティーマッチはスタンドから見つめた。福島出身、大野均(東芝)の魂を込めたプレーに釘付けになった。見つめる子どもたちの歓声に心が和んだ。同日、自身が指揮を執り、プレーも続けるラグビークラブの部員たちは、試合会場でビラを配っていた。被災地の子どもたちが部活動を続けるためのサポートをするNPO法人団体がある。その同志としての行動だった。



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http://rugby-rp.com/interview_ando.t01.asp


 

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