NZの独走止めたい南アフリカ 経験少ないフォワードに不安
SHルアン・ピナールの操縦も南ア勝利のカギを握る
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
南半球4カ国対抗戦「ラグビーチャンピオンシップ」でニュージーランド代表の独走状態にストップをかけたい南アフリカ代表だが、サプライズ招集が期待されたバッキース・ボタ(32歳)の代表復帰は実現しなかった。9月8日のオーストラリア代表戦で、20歳のLOエベン・エツベスがエキサイトして相手5番のナイサン・シャープに頭突きをしたため2週間の出場停止となり、現在フランスにいるボタが緊急処置としてスプリングボックス(南ア代表)に加わる可能性が高いと報じられていたが、2011年ワールドカップ後に代表を退いていた76キャップの世界最高峰セカンドローは、所属するトゥーロンからリリースされなかった。
よって、15日にダニーデンで行われるニュージーランド戦の南ア第2列には、今年代表入りしたジュアンドレ・クルーヘルと、17キャップ保持者のフリップ・ファンデルメルヴァが入る。
先発15人のキャップ数が、バックスは「346」なのに対し、フォワードはわずか「136」と経験者が少ない。太もも裏を痛めているベテランPRヤニー・デュプレッシーがスタメンリストに名を連ねたが、もし前日までに万全な状態に戻らない場合は、8月にデビューしたばかりのパット・シリアースが代役を務める予定。また、イングランド(バース)から途中合流したワールドカップ経験者のFLフランソワ・ローが、ブレイクダウンの強さを買われてキックオフから出場する。
<2012.9.15 南アフリカ代表 試合登録メンバー>
1.T・ムタワリラ(シャークス) 2.A・ストラウス(チーターズ) 3.J・デュプレッシー(シャークス) 4.F・ファンデルメルヴァ(ブルズ) 5.J・クルーヘル(ブルズ) 6.F・ロー(バース ENG) 7.W・アルベルツ(シャークス) 8.D・フェルミューレン(ストーマーズ) 9.R・ピナール(アルスター IRE) 10.M・ステイン(ブルズ) 11.F・ホーハート(ブルズ) 12.F・ステイン(シャークス) 13.J・デヴィリアス(主将/ストーマーズ) 14.B・ハバナ(ストーマーズ) 15.Z・カーシュナー(ブルズ)
16.T・リーベンバーグ(ストーマーズ) 17.D・フレイリング(ブルズ) 18.A・ベッカー(ストーマーズ) 19.M・クッツィエ(シャークス) 20.J・フーセン(チーターズ) 21.J・デヨーン(ストーマーズ) 22.P・ランビー(シャークス)