２年ぶりの南半球タイトル奪取へ　オールブラックス発表　ＳＢＷは交渉次第

　オールブラックスのスティーヴ・ハンセンHC（ヘッドコーチ）は５日、南半球４カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」に臨む代表スコッド28名（FW16・BK12）を発表した。

　初代表はPRチャーリー・ファウムイナ（ブルーズ）のみ。６月アイルランド戦前のトレーニングスコッドに名を連ねていたが、ふくらはぎを痛めてデビューはお預けとなっていた。オークランド・スクラムアカデミー出身の25歳は、左右PRどちらもカバーできる。

　左足首の捻挫でしばらく戦列から離れていたワールドカップ優勝メンバーのWTB/FBコーリー・ジェーン（ハリケーンズ）は代表復帰。スーパーラグビー初優勝を果たし、決勝戦のマン・オブ・ザマッチに選出されたFLリーアム・メッサム（チーフス）もハンセンHCの信頼を獲得した。

　左目網膜剥離の手術を受けたばかりのCTBコンラッド・スミス（ハリケーンズ）は、出遅れが予想されるものの、順調回復が伝えられておりスコッド入り。しかしながら、CTBは昨年のワールドカップで活躍したリチャード・カフイ（チーフス）が肩の脱臼で離脱しており、台所事情は思わしくない。そこで指揮官は、日本行きが決まっているソニー＝ビル・ウィリアムズ（前チーフス）にSOSを送っている。移籍先であるパナソニックワイルドナイツはトップリーグ開幕を間近に控えており、一日も早い合流を願っているはずだが、交渉次第では、ソニー＝ビルはスミスが復帰するまでの救世主として８月にブラックジャージーを着る可能性はある。

　６月に初代表入りした20歳のPRベン・タメイフナ（チーフス）と次期司令塔候補のボーデン・バリット（ハリケーンズ）は外れ、ワールドカップWTBのザック・ギルフォード（クルセーダーズ）も落選。選出が期待されたチーフスのSHタウェラ・カーバーローにも声はかからなかった。首を痛めているLOアントニー・ボーリッチ（ブルーズ）や、左脚を骨折したSOコリン・スレード（ハイランダーズ）、６月に右膝を手術したLOアリ・ウィリアムズ（ブルーズ）は選考の対象外となっている。

　２年ぶり11度目の南半球タイトル奪取を目指し、リッチー・マコウ主将とダン・カーター副将がチームの先頭に立つ。８月18日の開幕戦は、シドニーでオーストラリア代表と対戦する。

＜2012 ラグビーチャンピオンシップ　ニュージーランド代表スコッド＞

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・トニー・ウッドコク（ブルーズ／86キャップ）
・オーウェン・フランクス（クルセーダーズ／34キャップ）

・ベン・フランクス（クルセーダーズ／18キャップ）
・ワイアット・クロケット（クルセーダーズ／6キャップ）

・チャーリー・ファウムイナ（ブルーズ／初代表）