南半球頂上決戦! シャークスにランビー復活 SBWに挑むは20歳新鋭
8月4日土曜日に、2012年スーパーラグビー決勝戦が行われる。シドニーで調整を終え、木曜日に決戦の地ニュージーランドに到着したシャークス(南アフリカ)が、試合登録メンバー22名を発表した。
対戦相手のNZカンファレンス王者チーフスが準決勝と同じメンバーで挑んでくるのに対し、シャークスは先発の顔ぶれが2人変わった。CTBティム・ホワイトヘッドが手を骨折したため離脱したが、太もも裏を痛めていたCTBポール・ヨダーンが戦える状態となり、12番を与えられた。身長180センチ、体重94キロのU20代表スターが、オールブラックスの大型CTBソニー=ビル・ウィリアムズと対峙する。さらに、足首を故障していたパトリック・ランビーが復活して今季プレーオフ初登場となり、FBに入る。
南アフリカ代表ではWTBでの出場が多いJP・ピーターセンは、準決勝に続きアウトサイドCTBで中央突破を狙う。両翼は、先週末のストーマーズ戦でチームに勢いをつけるトライを奪ったルイス・ルディックと、今季チームトップの8トライを挙げているルワジ・ンヴォヴォ。司令塔は、この試合を最後にフランスへ帰国するフレデリック・ミシャラクが務める。
ビースト(ムタワリラ)とデュプレッシー兄弟によるフロントローは南アフリカ代表の第一列であり、特にスーパーラグビー100試合目となるHOビスマルク・デュプレッシーは気合が入る。LOアントン・ブレスラーを除く他のフォワード4人も代表キャップ保持者であり、豊田自動織機シャトルズ入りが決まっているNO8ライアン・カンコウスキーは、栄冠を獲って気持ちよく日本へ向かいたいところだ。
1996年からのスーパーラグビー史で、優勝カップを掲げたのは5チームだけだった。ブルーズ(NZ)、クルセーダーズ(NZ)、ブランビーズ(豪州)、ブルズ(南ア)、レッズ(豪州)。今年のファイナルステージに残った2チームにとっては未経験のゾーンであり、まもなく6番目のチャンピオンが誕生する。
新たな歴史を作るのは、チーフスか、シャークスか。6位ギリギリでプレーオフ出場権を得たシャークスが優勝すれば、史上最大の下克上となる。
<2012 スーパーラグビー 決勝 シャークス 出場予定メンバー>
1.T・ムタワリラ 2.ビスマルク・デュプレッシー 3.ヤニー・デュプレッシー 4.W・アルベルツ 5.A・ブレスラー 6.K・ダニエル(主将) 7.M・クッツィエ 8.R・カンコウスキー 9.C・マクラウド 10.F・ミシャラク 11.L・ンヴォヴォ 12.P・ヨダーン 13.JP・ピーターセン 14.L・ルディク 15.P・ランビー
16.C・バーデン 17.W・ハーブスト 18.S・サイクス 19.J・ボーテス 20.J・デイセル 21.M・ボスマン 22.R・フィルヨン
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