セブンズ 2012.07.13

2009セブンズW杯4強ケニア イングランド人名将を新指揮官に再建へ

2009セブンズW杯4強ケニア イングランド人名将を新指揮官に再建へ

 2009年の第5回ラグビーワールドカップ・セブンズでベスト4に入り、1カ月後のセブンズ・ワールドシリーズ第6戦アデレード大会(豪州)で準優勝に輝いた7人制ケニア代表だが、近年は低迷が続いている。現在も世界のトップ12はキープしているものの、セブンズに熱い国民は黄金期の復活を望んでおり、ケニア・ラグビー協会は同国スポーツ大臣を中心とした政府支援のもと、再建プログラムを進めている。
 期待されるのは、ワールドシリーズでの上位争いはもちろん、来年モスクワ(ロシア)で開催される第6回ワールドカップ・セブンズでのメダル獲得であり、4年後のオリンピックでは国中を熱狂させるほどの最高パフォーマンスだ。
 ケニア協会は昨季終了後、ミッチ・オチョラHC(ヘッドコーチ)をアシスタントコーチに格下げし、来たる新シーズンへ向けて、元7人制イングランド代表HCだったマイク・フライデー氏を新たな指揮官に選任した。選手時代は7人制イングランド代表の主将だったフライデー氏は、指導者となってからは香港セブンズで4度の優勝(2002−04、06)を成し遂げ、2006年のコモンウェルスゲームズ(英連邦総合競技大会)ではイングランド代表を準優勝に導くなど、国際的な評価は高い。本人は、ケニア代表はケニア人が率いるべきだとの考えを示していたが、ケニアラグビー界は新たなラグビー脳を取り入れることで、レベルアップを加速させる道を選んだ。
 なお、昨年の15人制ワールドカップでナミビア代表のストレングス&コンディショニングコーチだったニュージーランド人のクリス・ブラウン氏がテクニカルスタッフとして新たに加わった。アシスタントコーチにはオチョラ前HCを含む3人のケニア人が任命されている。
 ケニアでは8月11日から新シーズンの国内セブンズサーキットが始まり、9月中旬の最終ラウンド後にナショナルチームが発表される予定。


 


new kenya sevens


2016オリンピックではラグビー7人制ケニア代表のメダル獲得も十分あり得る
(Photo:Victor Fraile / 写真提供:香港ラグビー協会)


 

PICK UP