海外
2012.06.17
豪州の偉大なる闘将モートロック 現役引退を発表
元オーストラリア代表キャプテンであるCTBスターリング・モートロック(35歳)が17日、今年のスーパーラグビーを最後に、現役を引退すると発表した。1997年に20歳の若さで代表入りし、2000年6月のアルゼンチン戦で念願のテストマッチデビューを果たすと、パワフルな走りとハードタックルを武器に、その後10年間の代表歴で80キャップを重ねた(キャプテンとして29試合)。ワールドカップには2大会(2003、2007)に出場し、地元オーストラリアで開催された2003年大会では4トライを挙げて準優勝に貢献。特に、準決勝のオールブラックス戦で見せたインターセプトからの80メートル独走トライは、豪州国民を熱狂させた歴史的名シーンとなった。テストマッチ通算489得点(29トライ含む)はワラビーズ歴代4位。
スーパーラグビーでは、SHジョージ・グレーガン、SOステーブン・ラーカム、FLジョージ・スミスらとともにブランビーズの黄金時代を築き、2001年と2004年に優勝。ゴールキックの名手としても知られ、2010年にはスーパーラグビーで初めて通算1000得点に到達した。
新たなチャレンジとして、2010年末に新規参入したばかりのメルボルン・レベルズへ移籍。今年もキャプテンとして若い選手たちの見本となり、チームを鼓舞してきたが、ふくらはぎの故障で苦しみ、今大会は出場機会が大幅に減っていた。
オーストラリアのラグビー史に残る闘将が、ホームでプレーするのは6月29日のレッズ戦が最後であり、情熱を保ち続ければ、7月14日のストーマーズ戦(南アフリカ・ケープタウン)がラストゲームとなる。