各国代表 2012.05.30

トンガ協会の新チェアマンに元三洋のタイオネ氏 初選挙で首相破る

トンガ協会の新チェアマンに元三洋のタイオネ氏 初選挙で首相破る

 トンガラグビー協会の年次総会が26日に首都ヌクアロファで行われ、かつて三洋電機ワイルドナイツ(現パナソニック)に所属していたエペリ・タイオネ氏が新チェアマンに選出された。
 オーストラリアの『ABCラジオ』などが報じたところによると、33歳になったばかりのタイオネ氏は、もうひとりの候補者であったトンガ王国のロード・トゥイバカノ首相と選挙戦になり、38対16で圧勝した。トンガラグビー協会のトップが選挙で選ばれたのは初めて。これまで同協会は政府主導で動いていたが、IRB(国際ラグビーボード)が管理体制について懸念を表明したことを受けて、今年4月に協会編成を許可する新しい規約を採用していた。
 現役時代にFL、NO8、WTB、CTBとして活躍したタイオネ氏はトンガ代表として18キャップを持ち、1999年と2007年のワールドカップに出場。プレミアシップ(イングランド)のニューカッスル・ファルコンズとセール・シャークスでプレー後、2006年から2008年にかけて三洋電機に所属し、トップリーグなどで活躍した。その後、シャークス(南アフリカ)、ハリクインズ(イングランド)、ラシン・メトロ(フランス)、ロンドン・ウェルシュ(イングランド)など渡り歩いたあと、昨年末に膝の故障で引退していた。
 2009年には、南アフリカ元大統領のネルソン・マンデラ氏を題材にした映画『インビクタス』で、オールブラックス役で俳優デビューを果たしている。


 

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