海外 2012.05.09

新たなスター出現、英雄たちとの別れ セルティックリーグ

新たなスター出現、英雄たちとの別れ セルティックリーグ


pro12


 


 欧州3大リーグのひとつであるラボダイレクト・プロ12(セルティックリーグ)はレギュラーシーズンが終了し、今週末からプレーオフが始まる。連覇を狙うマンスター(アイルランド)は3位通過で、2位のオスプリーズ(ウエールズ)と対戦することになり、リーグ戦1位で4季ぶりの優勝を目指すレンスター(アイルランド)は、4位に滑り込んだグラスゴー・ウォーリアーズ(スコットランド)の挑戦を受けることが決まった。


 


 激闘を前に、6日にはシーズン表彰式が行われており、3季連続でトライ王に輝いたエディンバラ(スコットランド)の快足WTBティム・ヴィサーが最優秀選手に選ばれた。今月中に25歳の誕生日を迎えるオランダ出身のヴィサーは、チームが11位と苦しむなか、13トライを挙げて奮闘。まもなく3年継続居住の条件をクリアするため、6月のテストマッチでスコットランド代表入りが確実視されている。
 最優秀新人賞は19歳のFBスチュアート・ホッグ(グラスゴー)が獲得。今年2月にはス
コットランド代表デビューを果たしており、7人制代表で活躍している兄グラハムとともに将来のスター候補としてますます注目が集まるだろう。
 欧州最強クラブ決定戦「ハイネケンカップ」との2冠を狙うレンスターは、3部門で大
賞を受賞。ジョー・シュミットHC(ヘッドコーチ)は最優秀コーチに選出され、ゴールキック成功率90%のSOジョナサン・セクストンはゴールデンブーツ賞に輝いた。また、チームはフェアプレー賞を受賞して、若手育成のための1万ポンド(約128万円)を獲得している。
 そして、今季限りで選手生活にピリオドを打つウエールズの英雄シェーン・ウィリアム
ズ(オスプリーズ)には特別賞が贈られた。
 シェーン・ウィリアムズとともにセルティックリーグを盛り上げてきたキックの名手、
クリス・パターソンもまた、現役引退を決意。109テストを戦ったスコットランド代表に続き、エディンバラのジャージーも脱ぎ、約13年間のプロ競技人生に幕を閉じた。
 ファンに別れを告げたのはアイロニ(イタリア)も同じで、財政難のため今季限りでのリーグ
離脱が決まっていた同チームは、ホームで行われた最終戦に敗れ、2季連続最下位でラストシーズンを終えている。


 


 



【お知らせ】
RUGBY REPUBLIC(ラグビー共和国)ではこれまで、エディンバラに所属する Tim Visser
選手の日本語表記を


「ティム・フィサー」としてきましたが、ラグビーマガジン誌と統一するため、今後は「ティム・ヴィサー」と表記します。


 

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