神戸製鋼退団のミスターＮＯ８伊藤剛臣　釜石ＳＷ入団で現役続行！

　トップイースト・ディビジョン１の釜石シーウェイブスRFCは７日、日本代表62キャップを持つ伊藤剛臣（41歳）ら５名が、2012年度の新加入選手としてチームに入団すると発表した。伊藤は神戸製鋼に18年間在籍し、日本選手権７連覇の経験を持つ偉大なるベテランだが、昨季終了後に神鋼から戦力外通告を受け、退団。引退もささやかれたが、現役続行にこだわり、名門・新日鉄釜石の血を引くシーウェイブスでもうひと花咲かせるチャンスをつかんだ。

伊藤剛臣（撮影：BBM）

 ● 伊藤剛臣　コメント

　今年の３月、18年間お世話になった神戸製鋼コベルコスティーラーズを戦力外となりました。しかし、神戸製鋼コベルコスティーラーズは戦力外になったものの、自分自身には現役続行の強い意志がありました。

 　そうした中、従来から親交があり、現在、釜石ＳＷに所属する吉田（尚史）選手から聞いていた釜石の話を思い起こしました。

　昨年、東日本大震災で甚大な津波被害を被ったにもかかわらず、前向きに頑張っている釜石の人々やチーム・選手、そして熱いサポーターの話を思い出し、現役最後の炎を釜石ＳＷで燃やしたいと思ったのです。

 　トップリーグのチームからの誘いもありましたが、自分から釜石シーウェイブスへの入団を希望し、釜石ＳＷのトライアウトを受けさせてもらいました。トライアウトでは、自分の中では伝説となっている釜石ラグビーの聖地「松倉グラウンド」で練習を行い、また、釜石ＳＷの高橋（善幸）ＧＭ、桜庭（吉彦）ＴＤ、吉田選手に釜石の状況やその中にあるチームの目標や取り組み内容を伺い、あらためてこのチームで頑張りたいと強く思いました。

 　トライアウトの結果、釜石ＳＷに入団できることになり、大変嬉しく思っています。入団したからには、チームの目標であるトップリーグ昇格の力になれるよう一生懸命頑張りたいと思います。 　

　終わりに、神戸製鋼在籍期間中にお世話になった会社をはじめチームメイトの皆さん、そして私を応援していただいたサポーターの皆さんには心より感謝申し上げます。長い間ありがとうございました。

　釜石ＳＷで自分の現役の集大成となりうるよう頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

 ＜釜石シーウェイブスRFC　2012年度 新加入選手＞