ハイネケンカップ初優勝狙うクレルモンに痛手　ＳＯスクレラ故障離脱

　欧州最強クラブを決める「ハイネケンカップ」で準決勝まで勝ち上がり、29日に昨季王者レンスター（アイルランド）と対戦するクレルモン・オーヴェルニュ（フランス）だが、司令塔ダヴィッドゥ・スクレラが故障から回復せず、戦列を離れることが明らかになった。
　大会公式サイトによれば、スクレラは８日に行われた準々決勝サラセンズ戦で太ももを痛め、近日中にも手術を受ける予定だという。復帰までは週数間かかるとみられ、もしクレルモンが５月19日の決勝に進んだ場合でも、フランス代表23キャップを持つ33歳SOの出場は厳しい状況となった。
　トゥールーズに在籍していた2010年にハイネケンカップ優勝を経験しているスクレラは、クレルモン移籍１年目であり、今季大会ではこれまで全７試合中５試合（４試合先発）に出場していた。
　代役として期待されるのは、キックに安定感があるSOブロック・ジェームズ。元U21オーストラリア代表で、レッズとフォース時代に南半球スーパーラグビーを経験している30歳が、初優勝を目指すクレルモンのゲームメーカーを務めることになりそうだ。