各国代表 2012.04.23

オーストラリア代表 ロビー・ディーンズHC支える3名明らかに

オーストラリア代表 ロビー・ディーンズHC支える3名明らかに

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昨年のトライネーションズを制したワラビーズ。左端がロビー・ディーンズHC


(撮影:Yasu Takahashi /Nichigo Press)


 


 


 南半球国別対抗戦(ザ・ラグビーチャンピオンシップ/前トライネーションズ)連覇を狙うオーストラリア代表のコーチングスタッフに、経験豊かな3人が新たに加わる。


 オーストラリア・ラグビー協会は23日、欧州強豪マンスター(アイルランド)の現指揮官であるトニー・マッガーン氏をコーチングコーディネーターに任命したと発表した。日本IBMでも指導歴がある元体育教師のマッガーン氏は、高校生だった頃のワラビーズ(オーストラリア代表)、FLロッキー・エルソムやルースFWリチャード・ブラウン、FLデイヴィッド・ポーコックなどに教えたことがあり、U19オーストラリア代表のコーチングコーディネーターを務めていたときは、現ワラビーズ主将のジェームズ・ホーウィルやWTBディグビー・イオアネ、HOタタフ・ポロタ=ナウを指導していたため、多くの主力選手にとってはなじみ深い。彼が培ってきた経験はコーチングとマネジメントの調整だけでなく、選手との連携部分でも大きな力を発揮し、ロビー・ディーンズ代表ヘッドコーチをサポートするはずだ。


 


 フォワードコーチには、1999年ワールドカップの優勝メンバーである元ワラビーズPRのアンドリュー・ブレーズが就任する。選手引退後、オーストラリアU21代表やブランビーズ(オーストラリア)、ニューカッスル・ファルコンズ(イングランド)などで指導力を発揮してきたブレーズ氏は、エディー・ジョーンズ氏(現日本代表ヘッドコーチ)のもとで2004年にワラビーズのFWを指導したことがある。テストマッチ32キャップの経験も活かし、スクラムとラインアウトを重点的に強化する。


 そして、バックスの責任者となるのがニック・スクリブナー氏。ブランビーズのコーチングスタッフとして2001年と2004年のスーパーラグビー優勝に貢献したスクリブナー氏は、約2年間赴任していたスコットランドでは、同国A代表やエディンバラで指揮を執った経験がある。昨年途中から母国に帰国し、オーストラリア・ラグビー協会のアカデミーでヘッドコーチを任されていた。


 


 6月のテストマッチシリーズに参加するワラビーズ候補34名は5月28日に発表される予定で、合宿などを経て30名に絞られる。
 昨年のワールドカップでは悔しい銅メダルに終わったオーストラリア代表。今年最初の試合は6月5日に日程が組まれ、スコットランドと対戦する。その4日後からは、シックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)で4年ぶりの全勝優勝を果たしたウエールズとのテストシリーズ(3戦)が始まり、8月からは南半球のライバルたちとザ・ラグビーチャンピオンシップを戦う。


(情報協力:バリー・ロス)



 

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