TLプレーオフ争い7チームに絞られた サントリー初黒星で首位陥落
トップリーグは今週末、第11節の全7試合が終了し、プレーオフ進出争いの可能性を残すチームが絞られてきた。
ボーダーライン上にいる4位のNECが22日のコカ・コーラウエスト戦で、ボーナスポイント(4トライ以上)を獲得して24−18で勝利。勝点を「41」としたため、トヨタ自動車に15−22で敗れた8位ヤマハ発動機(勝点28)は残り2試合で最大10ポイントを加算してもNECには届かず、プレーオフのチャンスは消滅した。
首の皮が一枚つながったのは7位のリコー。大阪・近鉄花園ラグビー場で行われたNTTドコモ戦で10トライを奪う猛攻を見せ、68−21で大勝、勝点を「33」に伸ばした。6位の近鉄もNTTコミュニケーションズ相手にボーナスポイント獲得勝利(38−33)で勝点は「34」に。5位の神戸製鋼は、前年度王者パナソニック(三洋電機)のホームで奮闘し、勝利目前まで迫ったものの、3点リードで迎えた後半ロスタイムに相手ルースFWヘンドリック・ツイに逆転トライを奪われ、金星獲得はならなかった。
そして東京・秩父宮ラグビー場では、今季無敗で首位を守ってきたサントリーに遂に土がついた。苦汁をなめさせたのは、同じ府中市(東京)に本拠地を置くライバルの東芝。相手の堅守に苦しみながらもCTBニコラスライアンがペナルティゴールを6本成功させ、サントリーが18−14とリードして終盤を迎えたが、試合終了間際に東芝のLO望月雄太が逆転トライを決め、府中ダービーを制した。
この結果、連覇を狙うパナソニックが10勝1敗の勝点「48」でトップに立ち、サントリーは勝点「47」で2位に転落(同2チームのプレーオフ進出は決定)。9勝2敗で勝点「45」とした3位東芝は、5位神戸製鋼に勝点で並ばれる可能性はあるものの、得失差で圧倒的優位を保っており、準決勝進出はほぼ確実となった。
また、下位チームの降格圏内脱出争いも過熱。11位のサニックスは敵地でホンダを破り(27−14)、ボーナスポイント獲得で勝点を「19」とし、自動降格は免れた。今週末に勝利することができなかったNTTドコモ、コカ・コーラウエスト、ホンダだが、12位以上でシーズンを終えれば残留の望みをつなぐことができ(入替戦に回る)、残り2試合にすべてをかける。
※ 2011−2012 トップリーグ順位表
http://rugby-rp.com/j_league.asp?code_s=100210001000
<第11節 結果>
ヤマハ発動機 15 – 22 トヨタ自動車
NEC 24 – 18 コカ・コーラウエスト
NTTドコモ 21 – 68 リコー
パナソニック 29 – 27 神戸製鋼
Honda 14 – 27 サニックス
サントリー 18 – 21 東芝
近鉄 38 – 33 NTTコム
<第12節 対戦カード>
【1月28日(土)】
・12:00 NTTコム vs. Honda
・14:00 NEC vs. NTTドコモ
(東京・秩父宮ラグビー場)
・12:00 コカ・コーラウエスト vs. トヨタ自動車
・14:00 近鉄 vs. パナソニック
(大阪・近鉄花園ラグビー場)
【1月29日(日)】
・13:00 神戸製鋼 vs. ヤマハ発動機
(兵庫・ホームズスタジアム神戸)
・14:00 リコー vs. 東芝
(東京・秩父宮ラグビー場)
・14:00 サニックス vs. サントリー
(福岡・グローバルアリーナ)