元カリスマＢＫジェフ・ウィルソン　指導者としてブルーズ入り

　1990年代後半から2001年にかけて世界的スターBKだった元オールブラックスのジェフ・ウィルソンが、指導者として南半球スーパーラグビーのブルーズ（ニュージーランド）に加わることが20日、明らかになった。2003年以来優勝から遠ざかっている大都市オークランドのチームで、スキルコーチとしてパット・ラム監督を支える。
　フランチャイズのノースハーバー（地区代表）でアシスタントコーチを任されているウィルソンは現在、ブルーズの若手相手にも指導を行っており、チーム方針と技術プログラムを理解していることから1軍でもテクニックを伝授することとなった。
　クリケットとラグビーの両競技で国代表選手となった元祖ゴールデンボーイは、オールブラックスとして2度のワールドカップに出場し、通算60キャップを獲得。ジョナ・ロムー、クリスチャン・カレン、タナ・ウマンガらとともに、プロ化時代に突入した90年代後半のラグビー界でエキサイティングなプレーを存分に見せつけ、世界的人気を博した。2002年にラグビー選手引退後はクリケットに挑戦して話題を呼んだが、2006年頃から楕円球の世界で本格的にコーチ人生を歩み出し、U17、U20ニュージーランド代表や古巣のオタゴなどで指導経験を積んできた。