国内 2011.10.29

トップリーグ開幕! リコーが5トライでサニックスとの乱戦制す

トップリーグ開幕! リコーが5トライでサニックスとの乱戦制す

 2011−2012シーズンのジャパンラグビートップリーグが29日、東京・秩父宮ラグビー場で開幕した。両チーム合わせて9トライの乱打戦となったオープニングゲームは、リコーブラックラムズが36-26で福岡サニックスブルースを破り、幸先のいいスタートを切った。


 


 先制したのはサニックス。前半11分、22メートル内でCTBイオアサが華麗なステップワークで相手ディフェンダーを引き付け、PR杉浦がトライを獲得した。しかしリコーは4分後、ゴール前5メートルでペナルティをもらうとすぐさまLOカウヘンガがゴール内に突進し、トライ(ゴール成功)で同点に追いついた。
 ハンドリングエラーなどで攻撃のリズムが作れないサニックスはディフェンスでも甘さを見せ、リコーは23分にSOエリソン、28分にFB河野、38分にLOカウヘンガがトライを決めてゲームを支配した。
 サニックスはSO田代がペナルティゴール(PG)3本すべてを外す不調ぶりで、前半の流れを変えられなかった。


 


 前半だけでボーナスポイント獲得となる4トライを奪ったリコーが28-7と大きくリードしてハーフタイムを迎えたものの、後半はサニックスがWTBヘスケスを投入するとようやくテンポをつかみ反撃開始。51分にFBアヒオのグラバーキックからチャンスをつかむと、SO田代がトライ。56分には22メートル外でこぼれ球を拾ったFBアヒオが相手ディフェンダーを立て続けにかわしゴールまで切り込むと、64分にはハーフウェイからCTB小野がブレイクスルーに成功し、サポートしたPR杉浦が22メートル外から一気にゴールまで走り切りチーム4本目のトライを獲得した。
 たちまち2点差とされたリコーだったが、規律を重視してこの試合に臨んでいたチームは落ち着いており、69分にPG成功で5点差とすると、71分には突破力高いSOエリソンがトライを獲得し、勝負を決めた。


 


 敗れたサニックスの永下主将は「(ディフェンスの甘さは)コミュニケーションの行き違い。スクラムとモールの感触はよかったので、次につながると思う」とコメント。不調だったキッカーについて藤井監督は「次も田代でいきます」と奮起を期待していた。


 一方、初陣を飾ったリコーの山品監督は規律よく戦った選手たちを高評価。「反則も少なく、アグレッシブな戦いができた。後半は、エリアマネジメントがうまくいかず点差を詰められた。次戦はもう少しキックをうまく活かしながらゲームを進めたい」と気を引き締めていた。
 なお、マン・オブ・ザマッチにはパワフルな走りで2トライを挙げたリコーのLOカウヘンガが選ばれた。


 

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